Vol.05 2009.03.05
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マイナス立地.3「南向きじゃない」
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住み心地を左右する立地条件として気になるのが「日照」です。特に日本人は南向きであるかどうかを気にする傾向が強いと言われます。確かに南側に開けた敷地条件は理想ですが、南向きはそれだけで価格が高めに設定される傾向があります。また、南向きの場合は他の方角の住戸に比べ同じ価格であっても専有面積が抑えられてしまうケースもあります。であれば、南向きに固執するのはナンセンスでは? 南側に高い建物が建っていたり、南向きでなくても、それ以外の方角に開けている物件であれば、採光は十分に得られます。例えば、東向きならすがすがしい朝の光を、西向きなら午後の暖かい光を浴びることができます。北向きであっても目の前に高い建物がなければ、採光は問題ありません。 |
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前述の駅からの距離と同様に、むしろ、ちょっと不利と思われる方角を選んだことで、価格が手頃だったり、広い物件が手に入ったりということもあります。 |
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マイナス立地.4「地盤が弱い」
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最後は「地盤」です。地盤が軟弱と言われるのは、いわゆる低地に多い水分を多く含んだ地盤。固い地盤であれば建物を直接地盤で支える工法をとりますが、軟弱な地盤に建てる場合は、地中の固い地盤まで深く杭を打つ工法をとります。一戸建てと違い、マンションはこの固い支持層まで杭を打たないと建築確認がおりません。よってよほどの大きな地震でも無い限りマンションが傾いたりすることはないものと考えられます。 むしろ、低地は川や海などが近い→水辺の潤いある環境が得られると考えることもできます。高台の物件に比べると、価格も手頃である点がメリットと言えるでしょう。 このように、一見、マイナスに思える立地条件もライフスタイルや考え方次第でプラスの条件に転換できることができます。もちろん、誰しも譲れない条件というものはありますが、その基準は人によってまちまちです。他人にとってはNGな駅から遠い物件も、子育て中の今の自分のライフステージには合っているかもしれません。また、物件選びというと、とかく物件のアラを探すことに終始してしまいがちですが、それでは楽しいはずがありません。マイナスポイントを挙げるよりも、自分の今の生活に必要なプラスポイントがどれだけあるかを探しながらマンション選びをすると、きっと満足のいく物件選びができるのではないでしょうか。 |
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今月のガイド:大森 広司 (おおもり ひろし)
新築マンションの購入方法や物件情報など、マンション選びのノウハウを紹介します。