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Vol.13 2009.11.05

最近よく聞く「住まいの可変性」って何?

可変性のない家の行く末は?
以前マンションに住んでいる人にインタビューした中でとても印象に残った話をご紹介しましょう。気に入ったマンションを結局手放した経験を持つAさんのケースです。

Aさんはご夫婦プラスお子さん3人の5人家族。以前住んでいた分譲マンションは、もともと駅前にあったことや購入後に周辺の再開発の影響を受けて人気の出た立地にあり、気に入って住んでいました。

時が経って子どもが独立し、マンションの間取りが生活スタイルに合わなくなったと感じたAさんは、間取り変更のリフォームをしようと思い立ち、リフォーム業者を呼びました。
独立した子供部屋が必要な期間は意外と短いものです。
ところがAさんのマンションは、リフォームに対応できない造りであることが分かりました。しばらく悩んだAさんは、このまま生活に合わない住まいで暮らすよりも、そこを出て新しいマンションを購入することを選びました。
長く住むためには住まいの快適性も
「今でも子どもたちの故郷といえばその時のマンションになると思います」と大変残念そうなAさん。それでも以前のマンションが開発の進むエリアで駅前立地だったため買い替えがすんなりできた、恵まれたケースと言ってよいでしょう。

以前のマンションはリフォームできない造りだったことに加え、実は快適性にも疑問があった、とAさんは言います。そのマンションは1980年代に造られたものでしたが、当時のマンションと今のマンションでは「品質」面で大きく差があると言ってよいと思います。今では当たり前になった高断熱・高気密、複層ガラスという概念はまだまだ浸透していなかった時代です。

Aさんの不満は、(日本の家は)冬は寒く、夏は暑いこと。それを我慢するのが当然ということに納得がいかなかったそうです。実はAさんは海外勤務の経験が豊富で海外の住宅の快適性を良く知っていたのです。その当時のマンションに結露が多いことも気になっていました。そのような理由がいくつかあったにせよ、買い替えの決め手はそのマンションがリフォームできない造りであったことでした。
[写真]井上 恵子  (いのうえ けいこ)

今月のガイド:井上 恵子 (いのうえ けいこ)

住宅性能評価評価員。マンション設計に携わった経験も数多く持つ、一級建築士

編集協力:All About

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