――中古マンションのフルリフォームも、定額化によって以前に比べてやりやすくなったといわれます。最近の事例はありますか?
NR:正確には当社の定額リフォームのパックそのままではないのですが、ほぼ同等の金額で実現できた事例をご紹介します。
当初、浴室のリフォームだけの予定でご相談を受けたのですが、打ち合わせの中でご主人様のこだわりや住まいに対するイメージを伺い、パース(完成予想図)を作成してご覧いただいたところ気に入っていただき、フルリフォームとなった事例です。理想をすべて実現した場合の見積り金額は1,000万円。そこから不要な部分を削っていき、最終的に850万円で落ち着きました。
■リフォーム概要
○家族構成:ご夫婦+猫1匹
○物件:築28年(1985年完成)マンション(85m2)
○リフォーム内容:フルリフォーム(3LDK→1LDK+オーディオルーム)
○施工金額:850万円
――これだけのフルリフォームが850万円でできるとは驚きですね。
構造仕様や、管理組合の規約等の事前確認も大切
――リフォームを検討している場合、中古マンションを選ぶときの注意点はありますか?
NR:マンションの場合は、鉄筋コンクリート造の構造の関係で壁を撤去できないなど、物理的にできないリフォームがあります。また、床や天井の仕上げ方によっては、排水管や排気ダクトの位置を動かせず、キッチンや浴室などの水回りの移動ができない場合もあります。構造や内装仕上げについて調べておくことが大切ですね。
――その点は、お客様から事前にリフォームの要望を伝えていただければ、我々仲介会社の営業担当者が、その点を踏まえた物件をご紹介するようにしています。
NR:構造面に問題がなくても、管理規約やリフォーム細則で禁止されている場合もありますね。たとえば、床材のフローリングへの変更が禁止されていたり、配管の変更に制限があったりするので、細かな指示があるかを確認することも大事です。また、そういった指示がない場合は、共用部に関わる全てのことを管理組合が個別に判断しなければなりません。場合によっては、管理組合で判断ができず、リフォームができないケースもあります。
――リフォームする場合、内容によっては管理組合に申請しなければならないのが一般的ですね。管理組合や管理会社への事前確認も重要だと思います。本日はありがとうございました。
【関連サイト】
野村の定額リフォーム PICCA(ピッカ)