次に、個々の設備について詳しく見てみましょう。劣化状態や故障・不具合がないかをチェックします。
洗面ボールにひび割れがあるなど一目でわかる場合と、見た目ではわからない場合があります。それぞれの設備に触れてスムーズに稼働するかをチェックすることも可能ですが、売主が居住中の場合には、許可を得て操作するようにしてください。その場で実行しにくい場合は、営業担当者を通じて確認してもらいましょう。
リノベーション物件では、システムキッチン、ユニットバス、シャワートイレ、給湯器など、ほとんどの設備が交換され、新築マンションに引けを取らない装備となっている場合が少なくありません。新しい設備のカタログも用意されている場合が多いので、それを見ながら機能の説明を受けるのもいいでしょう。
使い勝手の良し悪しも確認を。新築マンションのモデルルームでは配管がされていないので見た目のチェックしかできませんが、中古マンションの場合は給排水の状態を体験することも可能です
5.最後に、共用部分の充実度をチェック
共用スペースについてもひと通り見て回りましょう。
エントランスは、第一印象を左右するマンションの顔です。
イメージだけでなく、スロープ付きのバリアフリー仕様になっているかなど、機能面のチェックも大切です。
築20年程度以内であれば、オートロックはほぼ標準となっていますが、開錠の方式が異なります。鍵穴に差し込んでキーを回すタイプか、操作盤にかざすだけで開錠できるノンタッチ(非接触)キーやカードキーかなどを確認しましょう。
車を所有している場合は、駐車スペースの空きの有無もチェックが必要です。機械式駐車場の場合は、車高や幅などサイズによる制限はないか、出し入れがしやすいか、などをチェックしましょう。
このほかにも、郵便受けや宅配ボックスなどのエントランス回りやゴミ置き場、自転車置き場などの整理整頓の具合や清掃状態を見ることで、その物件の管理の良し悪しを判断することもできます。
物件が気に入ったら、駅からのアクセスや周辺環境について、機会をあらためてじっくりと調べてみると良いでしょう。
今回は物件を中心にチェックポイントを整理してみました。少しは現地見学の雰囲気を感じていただけたでしょうか。オープンルームであれば気軽に見学ができますので、一度トライしてみてください。