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【流山市】子育て世代に注目される、「都心から一番近い森のまち」、流山市の防災対策

 
「流山おおたかの森」駅周辺の街並み「流山おおたかの森」駅周辺の街並み

千葉県の北西部、東京都心から25km圏内にある流山市は、東は柏市、南は松戸市、北は野田市、西は江戸川を挟んで埼玉県三郷市と吉川市に接しています。

2005(平成17)年のつくばエクスプレス開通により、「流山おおたかの森」駅と「秋葉原」駅は約30分で結ばれるようになりました。都心へ直通するようになったことをきっかけに、「流山おおたかの森」駅周辺を中心にしたつくばエクスプレス沿線では、土地区画整理などにより計画的な開発が行われました。

とくに「流山おおたかの森」駅周辺では、オオタカが生息する「市野谷の森」を保全するなど自然と調和した開発が特徴で、流山市でも「都心から一番近い森のまち」をキャッチフレーズに掲げています。

また、「母になるなら、流山市。」「父になるなら、流山市。」として、先進的な子育て支援を取り入れていることでも注目されています。現在は子育てしやすい街として、子育て世代に選ばれる街となりました。

流山市のハザードマップは5種類
流山市洪水ハザードマップ(地図面)流山市洪水ハザードマップ(地図面)

流山市では「地震ハザードマップ」「洪水ハザードマップ」「高潮ハザードマップ」「内水ハザードマップ」「土砂災害ハザードマップ」の5種類のハザードマップを作成しています。これらのハザードマップには、それぞれの災害で想定される被害予測と対応する避難所も示しています。

洪水ハザードマップは約1,000 年に1回という想定される最大規模の降雨があった際に、利根川、江戸川、利根運河、坂川、坂川(放水路)、北千葉導水路、新坂川、大堀川、今上落が増水し、氾濫した場合に危険が予想される区域を表したものです。

大雨による被害は、大雨により河川が氾濫して起きる浸水のほか、河川の氾濫や浸食による家屋の倒壊、流出も考えられます。そこで、「洪水ハザードマップ」では洪水浸水想定区域に加え、家屋倒壊等氾濫想定区域も表示しました。

地震ハザードマップ」では、東京湾北部地震、茨城県南部地震などを震源とする3つの地震による揺れの大きさを地域ごとに示した「揺れやすさ・防災マップ」のほか、地域での建物倒壊の危険性を表示した「地域の危険度マップ」、液状化の危険性を表す「液状化危険度マップ」も組み込んでいます。

 

洪水から身を守るため避難所や一時避難場所を指定、洪水対策を学べるリーフレットも作成
水害から『命』を守るためにあなたへ伝えたいこと水害から『命』を守るためにあなたへ伝えたいこと

これらの災害に対応するため、流山市では公民館や福祉会館、コミュニティセンターなど公共施設、小・中学校など72か所を災害時の避難所に指定しています。開設される避難所は警戒レベルにより異なり、例えば「北部公民館」や「向小金福祉会館」、「キッコーマンアリーナ」は自主避難所として、警戒レベル2以下でも状況により開設されますが、「東深井福祉会館」や「おおたかの森センター」などは危険な場所から高齢者などが避難する警戒レベル3で、残りの指定避難所は警戒レベル4で開設されます。また、「イトーヨーカドー流山店」や「流山おおたかの森S・C」など一部の民間施設を洪水時の一時避難場所に指定しました。

さらに、地震による大規模火災の延焼から身を守る広域避難場所は「総合運動公園」とされています。

2019(令和元)年10月に関東に上陸した台風19号では、江戸川の最高水位が20年ぶりに更新され、流山市でも警戒レベル3が発令されました。この状況を受け、江戸川周辺の自治会では行政とともに、水害被害を軽減するための勉強会を始めます。その成果も活かし、流山市は新たな防災リーフレット「水害から『命』を守るためにあなたへ伝えたいこと」を作成しました。ここには、洪水のメカニズムや避難のタイミング、事前の心構えや準備をまとめ、「洪水ハザードマップ」で約1,000年に1回という大雨で浸水が予想される地域に配布しています。

 

「総合防災訓練」や「自主防災組織リーダー研修会」で防災力をアップ
流山市生涯学習センター

災害対策を向上させるため、流山市ではさまざまな取り組みを行っています。最も大規模な取り組みは毎年開催されている「総合防災訓練」です。2025(令和7)年度は「流山市立南流山小学校」で開催され、行政や防災関係機関が参加し、災害時に必要となる訓練を実施しました。

近年は、多メディア情報一斉配信システムを使って災害情報を発信する「配信訓練」、避難所で配慮が必要となる人への対応を行う「避難所開設訓練」、ドローンを使って逃げ遅れた人や被害状況を確認する「ドローン操作訓練」といった新たな訓練も行われています。

さらに、市民の参加者とともに緊急地震速報の訓練放送に合わせて、その場で身を守る行動を取る「シェイクアウト訓練」も行われました。体験型の展示ブース、消防車などの展示もあり、市民の参加者も楽しめる内容になっています。

大規模な災害が起きた際は、行政や防災関係機関による災害対応には限界があり、災害の被害を少なくするためには、地域による自主防災組織の活動が重要になります。そこで、流山市では、自治会を基本にした自主防災組織の結成を推進しています。

さらに、自主防災組織運営の中心となる人材育成も進めています。その中心となる「自主防災組織リーダー研修会」の一環として、「地域防災力向上に向けた講演会」が開催されています。2024(令和6)年には「流山市生涯学習センター」を会場として、『「家庭で取り組む新たな防災❛❛ホーム・サバイバル・トライアル❜❜」関東大震災から100年を振り返って~災害をイメージし、「そのときに」備える~』と題した講演会が開かれました。ここで、自然災害から自分や家族の身を守るにはどのような行動をとればよいのか、家庭での取り組みについて解説され、地域での防災力向上を目指しています。

 

地域住民の防災意識向上も推進

地域の防災意識を高めるための取り組みも進めています。その一つが「地域防災力向上に向けた講演会」です。2025(令和7)年1月には、「流山市文化会館」で『明日来るかもしれない災害から命を守る、今日の備え』と題した講演が行われ、災害時に必要な備えや一人ひとりの状況に応じた避難を行う「個別避難計画」の作成について解説されました。

地域住民の防災教育に利用できる啓発用DVDの貸出も行っています。対象は自主防災組織などの団体で、千葉県などが作成した地震への備えなどを解説したDVD4点を用意しています。

江戸川が身近な流山市では、水害を中心に地震など幅広い災害に対する地域の防災力を向上させるための取り組みを行っています。

掲載日
2025/09/30

本記事は、(株)ココロマチ が情報収集し、作成したものです。記事の内容・情報に関しては、調査時点のもので変更の可能性があります。

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