【虎ノ門】東京オリンピックを目指して、3つの大型再開発と交通インフラ整備が進む虎ノ門エリア

「虎ノ門ヒルズ 森タワー」のオープンにより、都内でも有数の超高層ビルを有する街になった虎ノ門エリア。この街は2020年東京オリンピック・パラリンピックに向けて、東京メトロ日比谷線の新駅やBRT(バス高速輸送システム)のターミナルなど交通インフラの整備が続けられています。
合わせて、再開発により続々と超高層ビルが誕生する予定で、まもなく虎ノ門エリアは国際的な交通拠点・ビジネスセンターという役割を確立することになるでしょう。

2014(平成26)年に完成した「虎ノ門ヒルズ 森タワー」の誕生を機に、周辺では現在も新たなビックプロジェクトが進行中です。そのひとつが「虎ノ門ヒルズ 森タワー」の北側に建設中の「(仮称)虎ノ門ヒルズビジネスタワー」です。
このビルは「虎ノ門一丁目地区第一種市街地再開発事業」として整備され、地上36階建てで大規模オフィスと商業施設が中心となるプロジェクトで、2019年12月の完成が予定されています。さらに「虎ノ門ヒルズ 森タワー」の南側でも「愛宕山周辺地区(I地区)開発計画」として「(仮称)虎ノ門ヒルズ レジデンシャルタワー」の建設が進行中です。こちらは約550戸の住宅を中心とした地上54階建てのビルになる予定で、2021年1月の完成を目指しています。
また、「虎ノ門ヒルズ 森タワー」と桜田通りを挟んで西側のエリアには2020年度に供用が開始される東京メトロ日比谷線「(仮称)虎ノ門新駅」と一体開発する「(仮称)虎ノ門ヒルズ ステーションタワー」の計画が2022年度を目標に進められており、これらが完成すると、住まいと働く場が一体となった国際的なビジネスセンターが誕生することになります。

こうした開発計画が目白押しの虎ノ門エリアでは東京オリンピック・パラリンピックを見据えて交通アクセス拠点の整備も計画されています。
まず、「虎ノ門ヒルズ 森タワー」の西側、桜田通りの地下には東京メトロ日比谷線の「(仮称)虎ノ門新駅」が新設されます。この新駅は、現時点では、2020年東京オリンピック・パラリンピック開催前に暫定的に供用が開始され、2022年度に最終完成を迎える予定です。
新駅は「(仮称)虎ノ門ヒルズステーションタワー」との一体開発が予定されているほか、地下通路で「虎ノ門ヒルズ 森タワー」と直結することになっており、「虎ノ門ヒルズ」の各ビルを訪れる人々の利便性が大幅に向上するでしょう。
さらに、「(仮称)虎ノ門ヒルズビジネスタワー」の1階には大規模なバスターミナルが設けられ、「羽田空港」などに向かう直行バスの発着場となるほか、都心から臨海部を結ぶBRT(バス高速輸送システム)のターミナルになります。BRTは2020年東京オリンピック・パラリンピックの交通アクセスの役割も担う予定で、このバスターミナルも多くの人々が行き交うことになりそうです。

虎ノ門エリアの再開発は周辺にも広がりを見せています。東京メトロ銀座線「虎ノ門」駅の隣接地では「虎ノ門駅前地区第一種市街地再開発事業」が計画されており、2018(平成30)年1月には起工式が行われました。
この再開発では、地上24階建ての建物にオフィスのほか、駅前の核となる商業施設が入り、「虎ノ門」駅のホーム拡充や東京メトロ日比谷線「(仮称)虎ノ門新駅」の間の連絡通路も整備される予定で、虎ノ門エリアの買い物や交通アクセスの利便性向上に寄与することになりそうです。
また、「虎の門病院」と「国立印刷局(本局・虎ノ門工場)」、「共同通信会館」をまとめて再開発する「虎ノ門二丁目地区再開発」は2015(平成27)年に着工されました。現在は先行する「虎の門病院」の新病棟の建設が進められており、2019年度に竣工する予定です。「虎の門病院」の新病棟は地上19階と現在の病院より高くなります。その後、オフィスを中心とした業務棟など他のビルも建設が進められ、2024年度に全体の竣工を迎える予定です。
「虎ノ門ヒルズ」の南西でも「虎ノ門パストラル」跡地の統合開発計画が進行中です。こちらは「東京ワールドゲート 虎ノ門トラストタワー」と名付けられ、地上38階の建物にホテルやショッピング施設などが入る大型複合施設になり、完成は2020年3月を予定しています。大型開発計画が続々と完成を迎える今後の虎ノ門エリア。東京の街の活力を生み出すエネルギッシュな街へと進化を遂げようとしています。
- 掲載日
- 2018/04/30
本記事は、(株)ココロマチ が情報収集し、作成したものです。記事の内容・情報に関しては、調査時点のもので変更の可能性があります。