高田先生に聞く!住宅購入マネー事情
他の人はどんな金利タイプを選んでいるの?
2008年10月20日
住宅ローン選びの最難関は、金利タイプ選び。一体どれを選んだらよいのか悩みますね。
「他の人は、どれを選んでいるのだろうか?」も気になるのでは? 調査統計から、最近の金利タイプ選びの動向を見てみましょう。
変動金利を選ぶ人の割合が上昇
住宅金融支援機構が行った「民間住宅ローン利用者の実態調査」によると、金利タイプ別の利用状況は次のようになっています。
金利タイプ別の利用状況のグラフ

金利タイプ別の利用状況は、「全期間固定型」25.9%、「固定期間選択型」47.5%、「変動型」26.5%。特に、「変動型」利用の増加が顕著。また、「固定期間選択型」については「10年」が半数以上を占めている。
※住宅金融支援機構「平成20年度民間住宅ローン利用者の実態調査(第1回)」より
平成20年度第1回の調査では、全期間固定金利を選んだ人が25.9%、固定金利選択型が47.5%、変動金利型が26.5%となっています。前回(平成19年度第3回)と比べると、ちょうど長期金利が高くなった時期でもあり、変動金利を選ぶ人が増え、全期間固定を選ぶ人が減っているのがわかります。
このように、その時々の金利状況によりますが、おおむね2割以上の人が変動金利タイプを利用していることがわかります。
固定金利選択型を選ぶ人の中では、10年固定を選ぶ人が多く、25%前後の人が利用しており、全期間固定、変動金利、10年固定の3つのタイプがほぼ同程度となっています。
検討中の人は、全期間固定を考えている
上記は、実際に借り入れをした人ですが、今後借り入れをする人たちは、約半数は全期間固定を考えています。
住宅ローン利用予定(金利タイプ)

住宅ローン利用予定者の過半数(51.5%)が「全期間固定型」。次に35.5%を占める「固定期間選択型」では、「5年固定」11.8%、「10年固定」10.8%が多くなっている。「変動型」は13.0%。
※住宅金融支援機構「平成19年度住宅ローン利用に関するアンケート調査」より
検討中は、全期間固定を考えていても、実際の借入時には、変動金利型や10年固定に変更する人が多いということのようです。
これは、「住宅ローンを選ぶ決め手」として、
1位 金利水準が低かった 74.1%
2位 住宅・販売業者の勧めがあった 23.7%
3位 取得費のほぼ全額を一つのローンで賄えた 15.9%
となっているように、金利水準が低かったから、という理由の人が圧倒的に多いことからも想像できます。
検討時には、安全性を重視していても、いざ、住宅ローンを組むときになると、やはり毎回の返済額の低さが魅力になってしまうのでしょうか?

執筆者:高田 晶子(たかだ あきこ)
株式会社マネーライフナビ取締役。
ファイナンシャルプランナー(一級FP技能士)、宅地建物取引主任者、信託銀行不動産部勤務、 不動産コンサルティング会社を経て、1996年にFPとして独立、2010年より現職。 家計全般、保険の見直し、住宅購入など個人向け相談を中心に、 執筆、マネーセミナー、マネーコンテンツの制作等を行う。
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