不動産コラム
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2009.04.20:Vol.206

野村不動産UN実勢調査による2009.4.1時点の首都圏「住宅地地価」と「中古マンション価格」の動向

首都圏エリアの住宅地調査地点の内、四半期ベースでの「値下り」地点割合が43.2%(前回72.8%)、「値上り」地点割合は7.2%(前回0.8%)でした。
年間ベースでは、首都圏エリアの住宅地で「値下り」地点割合が92.0%(前回93.6%)、「値上り」地点割合が0%(前回0%)、となりました。

◆1-3月期の「住宅地地価」は首都圏エリア平均で▲2.1%(前回▲4.0%)の変動率となりました。

前回調査に比較して、千葉県を除く全域で下げ幅が縮小しました。1年3か月ぶりに値下げ地点の割合が50%を切り、価格下落のピークを過ぎたと考えられます。

◆「中古マンション価格」は、首都圏エリア平均で▲1.5%(前回▲1.9%)の下落となりました。

埼玉では僅かに上昇に転じ、都区部・神奈川では下げ幅が縮小しました。新築物件の価格調整の影響等により、下落は続く一方、売り手と買い手の希望価格が接近し始め、取引が活発になった結果売り物件数が減少する傾向がみられます。

◆年間ベースの地価変動率の推移を見ると、首都圏エリア平均で▲11.4%(前回▲13.0%)となりました。

前回の調査に比較して、全域で下げ幅は縮小しました。個別の動きでは、値上がり地点はなく、値下がり地点・横ばい地点が各2件減少したにとどまり、全体平均で10%以上の下落率が継続しています。

◆年間ベースの中古マンション価格変動率は、首都圏エリア平均で▲6.3%(前回▲6.8%)となりました。

前回調査に比較して、都下を除く全域で下げ幅を縮小しました。土地に比較して価格の下げ幅は小幅ですが、全体として下落基調にあり、下げ止まりとまではいえない状況です。
■当社調査による住宅地地価と中古マンション価格変動率(首都圏エリア平均の単純平均値・3ヶ月毎)
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