不動産コラム
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2008.10.10:Vol.200

野村不動産UN実勢調査による2008.10.1時点の首都圏「住宅地地価」と「中古マンション価格」の動向

首都圏エリアの住宅地調査地点の内、四半期ベースでの「値下り」地点割合が62.4%(前回57.6%)、「値上り」地点割合は0.8%(前回2.4%)でした。
年間ベースでは、首都圏エリアの住宅地で「値下り」地点割合が92.8%(前回83.2%)、「値上り」地点割合が0.8%(前回5.6%)、となりました。

◆7-9月期の「住宅地地価」は、首都圏エリア平均で▲3.1%(前回▲2.9%)の変動率となりました。

都下・神奈川県・千葉県で下げ幅がやや拡大した一方、都区部・埼玉県では下げ幅が縮小し、横ばいの地点も増えました。金融機関の貸し渋りにより、都心部の不動産業者間の取引は沈静化しています。

◆「中古マンション価格」は、首都圏エリア平均で▲1.9%(前回▲1.2%)の下落となりました。

都下・神奈川県・千葉県で下げ幅拡大、都区部・埼玉県は下げ幅縮小・横ばい地点増加傾向です。全体として下落していますが土地に比較して小幅に収まっています。都区部では、城南・城西地区の住宅エリアでの価格の落ち着きがみえてきました。

◆年間ベースの地価変動率の推移を見ると、首都圏エリア平均で▲11.3%(前回▲8.6%)となりました。

全体として下げ基調を拡大しました。極端に高騰した一部都心物件は価格の下落が大きくなりました。また、建築費の上昇が土地価格の下落へ拍車をかけています。

◆年間ベースの中古マンション価格変動率は、首都圏エリア平均で▲6.0%(前回▲3.4%)となりました。

全体に下落基調ですが土地に比較して小幅です。都心の一部で高騰した物件の大幅下落や、分譲後3~5年を経て売却ニーズが出てきた大型物件が売却件数増加で値下がりする動きもみられます。
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