さて、このビジョンの興味深いところは、200年というスパンの構想のもとに、様々な政策提言が盛り込まれている点にあると言えます。右の一覧にその提言の骨子を列挙してみました。特に、
- スケルトンインフィルの考え方を明解に打ち出したこと
- 家暦書という概念で新築時の情報を管理し、その後の改修等の情報も併せて整備する考え方
- 特にこれからの住宅として重要な分譲マンションについての新たな管理方式等の構築の提言
- ストックの活用という観点で、特に既存住宅に関する性能や取引についての情報提供の充実
- それらを実現する為の経済的な支援体制として新しい住宅ローンの考え方が提案されている事
- 税の面でも消費税や固定資産税等のあり方を検討すべきとしている点
などが不動産仲介分野においても今後関心の高いテーマになるものと思われます。