年収300万円台からの不動産投資
不動産投資をするのは一部の高額所得者と思っている人も多いかもしれません。しかし実際の購入者は、平均的所得層に近い会社員も多いのです。どんな人がどんな物件を買っているのか、最近の事例を紹介します。
区分所有物件なら年収300万円台でも可能?年収別の物件例をチェック
「年収いくらぐらいから不動産投資はできますか?」「投資に適した年齢は?」といった質問を受けることがあります。実は、一般論としての答えはありません。極端にいえば、区分所有物件は、低価格帯のものが多くありますから、多くの人が、いつでも投資できるからです。
先日も、23歳の社会人に成り立てで年収300万円台の男性が、500万円の中古ワンルームマンションを購入しました。家賃6.5万円なので年間収入は78万円、単純計算で表面利回りは15%です。自己資金は3割、150万円ほど入れていますが、単純計算では数年で回収できます(税金や管理費等の出費、空室時期等、個々の条件によって変わります)。こうしたケースもありますから、年収や年齢にとらわれ過ぎず、条件にあった物件に投資する、など柔軟な考えが必要ではないでしょうか。
参考のために、年収や目的別の購入可能物件の例を示しておきましょう。個別の事情、条件によって実際に購入できるか、購入物件がふさわしいかどうかは異なりますので、あくまでも一つの目安として考えてください。
●物件A
年収700万円~800万円程度の、はじめて不動産投資をする会社員向き。自己資金も500万円~800万円程度から購入可能です。ただし、7,000万円程度以下の1棟アパートは物件数が少なくエリアも限られます。都心周辺部から郊外にかけての選択になるでしょう。

●物件B
年収1,000万円~2,000万円程度、40代~50代の会社員で、より資産形成を図りたい方に向いています。自己資金が原則2,000万円程度は必要です(一般的な例です。検討する方の属性や物件によります)。
1棟マンションは、数千万円からありますが、1億円以上の物件が中心。会社員の方でしたら、1億~2億円程度がよく動きます。都心から郊外、地方都市まで幅広く探せます。

●物件C
一定の資産を持った富裕層で、相続税対策のために購入するイメージです。自己資金も3割程度以上、5,000万~6,000万円は入れたいところです。会社員の方でも2億円以上の物件を購入するケースはありますが、親族や配偶者に資産的背景があるなど、一定の条件が求められます。

この3つの事例のうち、自分に近い条件の物件を参考にしながら、不動産投資を検討してみてはいかがでしょうか。
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1998年から不動産業界に携わり、首都圏のマンション販売・投資用マンションの販売を経験。その後、2005年より主に一棟マンション・ビル等の投資事業用不動産を中心とした仲介業務に従事。
他の投資商品との比較から不動産投資の具体的な投資・運用方法まで、初心者の方にも、経験者の方にも参考になる内容を、わかりやすく丁寧にご説明いたします。