第三者の建物調査機関から検査・保証を受け、自信を持ってお勧めできる物件に。
築19年の古い木造住宅は、建物としての
価値がない? 評価を上げて販売する方法とは?
築20年近く経つ木造住宅は建物評価がゼロに! ?
築19年の木造住宅に住んでいたKさんご夫婦。住まいは駅からバスに乗り換え、さらに徒歩10分。2年ほど前からご主人の仕事の接待が増え、夜遅くなることが多くなったので、通勤の不便さがどうしても気になっていました。そんなとき、駅前に新築マンションができるのを知って買いかえを決意。
まずは住まいの売却をと考え、不動産会社数社に査定を依頼。大切に使用していたこともあって、まだまだ使えると思っていたのですが、どの会社からも決まって「木造住宅で評価がだせるのは築20年程度まで。築19年ですので、流通価格が大きく下がります」と厳しい判断。ある不動産会社からは、建物評価はゼロで古屋付き土地での売出しを勧めるところもありました。
第三者機関による建物評価を販売活動に役立てる
そんな中で、建物価値を評価し、いろんなアドバイスをしてくれる会社と出会ったKさん。「買主さんにとって、建物の構造などがわからないと不安になられます。不動産としての価値を低く評価されますし、かなり慎重に検討されます。築20年近くの物件を購入して、その先10数年住まわれるわけですから、構造上、見えない部分もあるので不安になられるのも当然かもしれません」と担当営業マン。そこで、すすめられたのが第三者の建物調査機関に建物調査をしてもらうこと。
建物調査をするということは
診断してもらうためには、予算が必要ということで、一瞬ためらわれたKさん。しかし、診断することによって、どんな補修が必要かという不具合箇所を買主さんへ明確に提示でき、しかも必要な補修をして売りに出せば、調査機関が買主さんに一定期間の保証をつけてくれるというところに「売る側の責任が果たせる気がして、私たちもなぜか安心しました」とKさん。「評価があれば、見学に来た購入者に自信を持って建物の説明ができるので、費用に見合う価値はありますよ」と言うアドバイスにも納得し、診断を依頼。
その結果、若干の補修が必要なことが判明しましたが、補修して不具合をなおして、いよいよ販売活動を開始しました。 広告には「建物調査済」と記載。その後、建物にご評価いただき、見学、契約と商談がスムーズに進みました。すぐに買主さんが見つかって、ひと安心したKさん。次は新居への夢がふくらむばかりです。

建物調査を利用したことにより、「建物調査済」と付けて販売できたのが今回の成功の大きなポイント。中古の物件も、買主さんにとってはこれから何年も住んでいく大切な商品です。その商品を販売の方々が自信をもってすすめていける状態にしておくことは非常に大事なこと。その思いが、買主さんにも伝わって喜んでもらえることもあります。さらに引渡し後のトラブル回避にもつながり、売主・買主の両者にうれしいシステムです。
2007年11月制作
家族構成

建物調査とは
- 中立の立場の第三者機関によって建物の検査・保証を行うこと。費用は、検査だけの場合は広さによって異なりますが、およそ8~10万円程度。保証を依頼する場合は、別途負担が必要です。検査内容は、基礎・床下・小屋裏・屋根・外壁・給排水管・シロアリ被害等、保証内容には5年間修理保証などがあります。