きっと役立つ不動産売却成功術

不動産の売却と購入は、できる限り同じ時期にすることが住みかえのポイント。売り買いをそれぞれ異なる業者に頼むよりも、双方同じ業者に依頼するほうが手続きもスムーズです。

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買主さんがローンを借り入れできなかった! 仲介会社の迅速な対応が成功のカギに

買主さんがローンを借り入れできず、住みかえ計画がストップ…。トラブルを乗り越える方法は?

オープンハウスで販促を

ご夫婦共働きのTさん。7年前、1800万円のマンション(2LDK)を購入され、ローンの残債は800万円。ご長女が成長するにつれてモノが増え、手狭になってきたことから、住みかえを検討されておりました。堅実家の奥様だけあって資金計画も万全。奥様の収入は貯蓄に回し、300万円まであと一歩という額にまで達していました。

そんな折、希望エリアの物件チラシを手にしたTさん。価格は2500万円。ご長女が通われることになる中学校にも近く、広さも3LDKとご希望通り。早速見学されたTさん一家は、一目でその物件を気に入られました。

仲介会社に相談したところ、Tさんのマイホームは、購入時と同じ価格で売却が可能との回答をもらいました。「ローン残債を差し引いた1000万円は新居の頭金にできる」そう考えたTさんは売却代金を頭金に充当するという、買いかえ特約を付けて新居の契約を決意されました。

同時に、マイホームの売却も依頼して次の週末にはオープンハウスを実施。即日、Tさん宅を気に入ってくださったMさんご一家が現れました。仲介会社との商談が進められた結果、販売価格にも納得していただき、住宅ローンの事前審査がOKになれば契約していただくことになりました。

スピーディーな対応でトラブルを回避

ところが、申込みから1週間後、買主Mさんのローンの審査が通らなかったとの連絡を受けました。Tさんは即座に「新居の購入ができない?」という不安が頭をよぎりましたが、仲介会社の対応は迅速でした。Mさんの申込みをキャンセルすると同時に、オープンハウスの際に見学に来られた別の方へTさん宅の売却を打診するなど、次に打つ手を提案しました。さらに新居は「買いかえ特約」を実行して万一の場合は、契約を白紙解約することも可能だというアドバイスを受けホッとひと安心しました。

数日後、Fさんという方が購入を希望しているとの知らせを受けました。Fさんは、すでに他の物件を何軒か見学され、その中でTさん宅が一番よかったと考えていたため、すぐに申込みとローンの手続きを行い、とんとん拍子に話が進みました。

Fさんのローンの審査が通ったという知らせを受けたTさんの喜びは一生の思い出となりそうです。

成功のポイント

突然のアクシデントにもあわてないよう、
信頼できる仲介会社を選びましょう。

買主さんのローンが下りない場合、一旦交わした契約は白紙解除になり、新居の購入申込みの撤回、あるいは次の購入希望者を探すなど、しなくてはいけないことが山積みです。幸い、Tさんは売り・買いともに同じ仲介会社に依頼していたため、最小限の手間でトラブルを乗り切ることができました。
いずれにせよ、気に入った新居をキャンセルするのは辛いものです。次の購入希望者を、すぐに探し出せた仲介会社の迅速な行動力が、Tさんの買いかえを成功に結びつけた大きなポイントと言えるでしょう。

2007年7月制作

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知っておきたい不動産用語

オープンハウス
週末など一定時間、物件を開放してお客様に自由に見学してもらう販売手法。購入希望者は気軽に物件を見学できるメリットがあり、売主様には、一定の時間に多くのお客様に見ていただけるというメリットがあります。居住中の場合でも積極的にオープンハウスを開催し、成功しているケースもあります。
買いかえ特約
住宅の売却代金を購入資金に充当する予定で、先に新居の購入契約をしたあと、万一、自宅が売却できない場合、一定期間内であれば購入契約を白紙で解約できるという特約条項です。ただし、売主の協力が必要なため、事前に仲介会社に相談し、売主に交渉のうえ、承諾してもらう必要があります。
ローン特約
買主がローンを借り入れができない場合に、売買契約を白紙で解除できる特約です。契約が解除された場合、売主はそれまでに受領した代金をすべて買主へ返還しなくてはなりません。契約の際には融資利用のローン特約を設けることが多くあります。

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