男の子の初節句は、5月5日の「端午の節句」で、武者人形やこいのぼりを飾って祝います。端午の節句はもともとは奈良時代から続く古い行事で、端午というのは、もとは月の端(はじめ)の午(うま)の日という意味があり、5月に限ったものではありませんでした。この日は、古くからよもぎや菖蒲で厄よけをする風習があったといいます。
菖蒲が「尚武」「勝負」に通じるとして、健康と立身出世を願って祝うようになりました。
3段飾りのものなら、上段の中央に鎧兜と、向かって左に弓矢、向かって右に太刀、その外側にかがり火を配置します。2段目には中央に陣太鼓、両側に軍扇、陣がさ、3段目には菖蒲酒、柏餅、ちまきを。
全体を囲むようにこいのぼりと吹き流しを配置したら完成です。
端午の節句に食べる食べ物として真っ先に思いうかべる「ちまき」と「柏餅」。
なかでも、「ちまき」には言い伝えがあり、中国の戦国時代に、楚(そ)の国の高名な詩人が国王の側近となり、人々からも慕われていました。しかし、陰謀で国を追われることになり、川へ身を投げてしまったのです。その日が5月5日。詩人の死を悲しんだ人々は、たくさんのちまきを川へ投げ入れて弔ったといいます。この言い伝えが、端午の節句に「ちまき」を食べる風習の起源になったと言われています。
柏の葉の新芽は古い葉が落ちないと出てこないので、子孫繁栄の縁起ものとして「柏餅」を端午の節句に食べるようになりました。
こどもの日の食べ物といったら「柏餅」と「ちまき」。
「柏餅」は日本独自のものですが、「ちまき」は中国から伝わったものです。
- 上下の角を合わせて半分に折り、左右の角を合わせて半分に折ります。
- 半分に折り、折りすじをつけたら左右の角を中心に合わせて折ります。
- 左右の下の角を図の矢印の方向の位置に折り上げます。
- 折り上げたら、角の部分を外側に向けて折ります。
- 下の角の上1枚だけを、図の位置で折り上げます。
- 図(5)の状態にしたまま上の1枚を重ね中心で折り上げます。
- 下に残った1枚を中心で折り、すき間に差し込みます。
- 下のすき間を開けば完成。大きな紙や新聞紙で作れば、かぶることもできます。