秋から冬へと季節が変わると空気も乾燥し、風邪を引きやすくなります。風邪ウイルスはちょっとした生活習慣の乱れた体に入り込むので、規則正しい生活がなによりの予防につながります。
また、その日の内にきちんと疲れをとって、休養することも、風邪予防の基本です。過労は、体力や免疫力の低下を招く要因です。とりわけ睡眠不足には十分に気を配り、規則正しい生活をこころがけましょう。疲労回復には入浴も重要です。体が温まり、鼻やのども潤うので、風邪を引きにくい体づくりに役立ちます。少し気をつけるだけで元気にイキイキと過ごすことができます。
風邪予防に有効なのが、バター、マーガリンなどの脂肪分、レバーやうなぎにふくまれるビタミンAを摂ることです。風邪に強い体をつくり、体を内側から温めてくれます。そして、うがいも大切です。のどや口の中に入りやすい風邪菌を除去するために行いますが、のどを潤わせるという効果もあります。また、みかんの皮も風邪に効果的です。皮を干してすりつぶしたものは陣皮とよばれる漢方になり、ふりかけやみそ汁に入れて飲むと風邪を引きにくい体質になります。簡単にできる3つの方法で、事前に風邪を予防しましょう。
丈夫な体をつくるには、バランスの整った食事をとることが基本です。中でも、脂肪分とビタミンは風邪予防に欠かせない大事な栄養素です。
風邪予防はうがいが一番です。どうせうがいをするのであれば、効き目の高いうがいをしたいもの。番茶に塩でうがいをしたら、番茶のタンニンと塩の消炎作用がしっかりガードしてくれます。
みかんの皮を干したものは漢方で陣皮と呼ばれ、昔から薬効の高いものとして知られています。
「おばあちゃんの知恵袋」シリーズ
昔ながらの「おばあちゃんの知恵」を1冊にまとめた本。本誌で紹介した風邪予防の他、お掃除の知恵、お料理の知恵など、生活に実用できるアイデアがたくさん! 今、見直したい日本人の生活の知恵がぎゅっと凝縮されています。

監修・協力:(株)宝島社