疲れた身体や溜まったストレスを解消するにはゆっくりお湯に浸かり、1日の疲れを癒し、ストレスを発散することが大切です。ゆっくりと入浴して身体の芯まで温めることで、血液やリンパの流れが良くなり、発汗作用が高まります。汗とともに毛穴の汚れや老廃物も排出され、美肌効果も期待できます。心身ともにリラックスできる至福のひとときです。
また、入浴はシャワーと比べると3~4倍のカロリーを消費するといわれています。体の芯から温まりリラックスしたいときは半身浴、リフレッシュしたいときは全身浴や部分浴を取り入れながら、目的や好みに合わせて効果的なバスタイムを過ごしましょう。
- 通常の入浴方法で肩までつかります。浮力や静水圧で、血液の循環を良くし、新陳代謝を上げたり、筋肉や関節の緊張をほぐしたりして、全身の疲れをとりましょう。
- ★全身浴の楽しみ方
38℃~43℃のお湯をバスタブに張り、体が疲れない程度、入浴します。
(高血圧や、心臓の弱い人は特に注意が必要)
- 半身浴は全身浴と違い、心臓への負担が少なく、ゆっくりと身体を温めることができるのでリラックスしたいときなどにおすすめです。冷え性や低血圧などの体質改善に効果が期待できます。
- ★半身浴の楽しみ方
38℃ぐらいのお湯をバスタブに張り、みぞおち下あたりまでお湯に浸かります。
上半身が冷えるときは、肩から乾いたタオルをかけて、20~30分ほど浸かりましょう。
手軽にできて、入浴と同じ効果が期待できるのが部分浴です。心臓への負担が少ないので高齢者や体力が落ちている方におすすめです。
- 浴槽あるいはバケツに、くるぶしまでつかるくらいのお湯を張って足をつける方法です。足を温めるだけで全身の血行を促す働きがあるので、冷え性やむくみに効果があります。
- ★足浴の楽しみ方
バケツに43℃ほどのお湯を張り、両足をお湯に約10分間浸します。
(ぬるくなったらお湯をつぎ足すこと) - 洗面器などに手を入れて熱めのお湯に手首までつけるのが手浴です。頭痛や鼻づまり、手荒れなどのケアに、また手軽な気分転換にもなります。
- ★手浴の楽しみ方
洗面器に43℃ぐらいの熱めのお湯を張って、両手を手首まで約10分間お湯に浸します。
- 大きめの洗面器に熱めのお湯を張り両肘をつけます。腕がだるいときや肩こりの方におすすめです。
- ★ひじ浴の楽しみ方
洗面器に43℃ほどの熱めのお湯を張り、ひじから上腕の半分くらいまでお湯に入れて、約10分間お湯に浸します。 - 座浴は座面のみがお湯の中に浸かるように座って行います。浴槽なら底から20cmくらいのお湯を張り、座り浸かります。婦人科系の症状や、痔、便秘などに効果があります。
- ★座浴の楽しみ方
大きめの洗面器に38℃ほどのお湯を張り、洗面器に約10分座り、お湯に浸かります。
監修:(有)R・フィールド
「とっておきのバスタイム」誠文堂新光社発行 著者 河野典子