11 :内覧会とは

バックナンバー

どんなこともきちんと確かめておくと安心。いざ内覧会へ!出発する前に知っておきたいこととは…

未完成だったマンションが完成すると、引き渡し前に部屋の中を確認する内覧会が実施されます。
入居後、快適に住まうためにも納得いくまで、きちんと確かめておきたいものです。

まずマンガを読む

1.内覧会に臨む前に、何を確認するべきかをリストアップしておこう

当日、スムーズにチェック作業を行うことができるよう、あらかじめチェックポイントを決めて内覧会に臨むことが大切です。

内覧会のチェックリストの例

ほとんどの新築マンションの場合、購入者は完成するまで建物の中を見ることはできませんが、引き渡し前に内覧会が行われます。その目的は次の3つ。

  • (1)間取りや設備・仕様などが契約通りか。
  • (2)生活安全性の面で支障がないか。
  • (3)施工仕上り品質を確保できているか。

つまり内覧会は完成済物件の確認検査。このような工事を伴う現場チェックは、内覧会が最初で最後ですので、気持ちを引き締めて臨みましょう。

当日、速やかにチェックできるよう、パンフレットや間取図を見返し、特に確認しておきたい箇所などを前もってリストアップしておくとよいでしょう。また内覧会は、搬入する家具が予定通り入るかを確認するチャンスでもあります。まずは、間取図を元にして家具の配置を考え、家具を入れたい場所の横幅や梁の高さなど、現地で計測したいポイントをあらかじめ決めておくと、内覧会での確認作業もスムーズに進めることができます。

GO PAGE TOP

2.動かせるものは全て動かし、仕上がり具合を確認しよう

ドアや窓の開閉から水廻りや照明まで、内覧会でチェックすべき点は多岐にわたります。室内の隅々までまわり、自分たちが納得いくまで確認しましょう。

内覧会では、まず建築や内装工事などについての状況を確認することが最優先。その上で、建具や設備・仕様などの不具合がないかどうかもしっかり確かめておきたいもの。ポイントは次の通り。

玄関/
施錠・開錠がスムーズにできるか。
ドア・窓/
開閉がスムーズにできるか。
床/
室内や廊下を歩いたときや踏みしめたときにきしみがないか。フローリングにキズや汚れがついたりしていないか。
壁/
クロスの浮きやシワ、キズ、汚れなどがないか。
建具/
塗装のし忘れなどがないか。
水廻り/
水が出るか。排水溝に水が流れるか。
その他/
照明などのスイッチが作動するか。

これらを確かめるためにも、室内を歩いたり、ドアやサッシはもちろん、キッチンや洗面台、収納など、動かせるものは全て動かしてみましょう。

また、仕上がりなどの問題点を見つけた場合は、遠慮なく不動産会社に伝えることも大切です。

GO PAGE TOP

3.しっかり確かめることは大事。でも冷静に判断しよう

入念なチェックが大切とはいえ、神経質になりすぎることはありません。
気持ちを落ち着けてチェック作業を行い、冷静に判断しましょう。

不具合の有無を確かめることは大切ですが、あまり神経質になりすぎないようにしたいもの。肉眼ではわからないほど細かいキズの修正を依頼し、それを直す際に他の部分にキズや汚れがつくということも起こりえるからです。最近は、テレビの影響もあってか「床にビー玉を転がして、床が水平であるかどうかを確かめる」といったことが行われる場合もあるようですが、紙一枚の差でビー玉が転がることもあるのです。だからといって、欠陥住宅かどうかを素人が判断するのは難しいといえます。どうしても、自分でチェックするのが不安な場合は、建築士に同行してもらうという方法もあります。

何よりも大切なのは、不具合などを見つけた際、不動産会社にどう対応してもらえるかをきっちり話しあうこと。問題点の手直しなどを依頼する際には書面で伝えておくほうが確実です。直してもらった後は、指摘したところがきちんと直っているかどうかを確認しましょう。

2008年4月制作

GO PAGE TOP