黒酢やりんご酢などが「飲む酢」の火付け役として台頭し、
それと同時に毎日酢を飲むことが体にいいという効能は
多くの人が知るところとなりました。
毎日もっと手軽に、おいしく酢を摂るために、
酢プラスアルファで作られたドリンク酢生活を
始めてみてはいかがでしょうか。
白ワインビネガーをたっぷりの水で割り、
レモン果汁をしぼったビネガー水。
意外にも、バランスのとれた甘味に仕上がって、
酸味が苦手な方にもおすすめです。
さらに、牛乳、お茶、トマトジュースなど、
いろんな飲み物で割ってみると、
酢の新たな味わいが、発見できるかもしれません。
いろんなバリエーションのドリンク酢を組み合わせ、
心も体もスッキリと過ごしましょう。
- 食事の時におすすめしたい白ワインビネガーで作るビネガー水
- 酢ムリエの内堀光康※さん(内堀醸造・常務)が「食事の時にはぜひ」とおすすめするのが白ワインビネガーと柑橘系の果物、水で作るビネガー水。食事と一緒に手軽に酢を摂ることができて、油ものの食事をした口中もすっきり爽やかに。水で割るだけでなく、炭酸水やはちみつなども合います。酢ムリエが推奨するビネガー水をぜひ、一度試してみましょう。ちなみに、赤ワインビネガー水も試して、食事によって飲み分けてみるのもいいかもしれません。
- ●材料(1人分)と作り方
- 冷水360mlに、白ワインビネガー大さじ1とレモン果汁大さじ1を加えます。お好みではちみつを加えたり、水の代わりに炭酸水で割ってもおいしく頂けます。
- ビネガー水はレモンやグレープフルーツ、柚子などの柑橘系果汁とよく合います。
- ※内堀光康プロフィール
- 1961年、岐阜県生まれ。2003年に新感覚の酢「デザートビネガー」を考案し、酢専門店「オークスハート」をオープン。06年には、酢における様々な功績が認められ、農林水産大臣賞を受賞。「酢ムリエ」として、酢の魅力を広める活動を精力的に続けている。
- ●材料(1人分)と作り方
- アセロラジュース200mlに黒酢大さじ1を混ぜます。アセロラに含まれるビタミンCに注目しました。
- ●材料(1人分)と作り方
- 豆乳200mlに黒酢大さじ1とはちみつ大さじ1を混ぜます。豆乳に含まれるイソフラボンに注目しました。
- ●材料(1人分)と作り方
- 緑茶200mlにりんご酢大さじ1と酢昆布を適宜入れ、混ぜます。緑茶に含まれるカテキンに注目しました。
- ●材料(1人分)と作り方
- トマトジュース200mlにりんご酢大さじ1を混ぜ、黒こしょうをふります。トマトに含まれるリコピンに注目しました。
- ●材料(1人分)と作り方
- りんごジュース200mlにもろみ酢大さじ2を混ぜます。りんごに含まれるカリウムに注目しました。
- ●材料(1人分)と作り方
- ヨーグルトドリンク200mlにもろみ酢大さじ2を混ぜます。ヨーグルトの乳酸菌に注目しました。
ブルーベリーの酢(ラテ)390円。
ドリンクは水割り、バブ(炭酸割り)、ラテ(牛乳割り+50円)など割り方で色々な味が楽しめる。
JR東京駅構内地下1階、「グランスタ」内にある酢専門のスタンドカフェ「飲む酢エキスプレ・ス・東京」。果物や野菜などを原料に使った独自のビネガーを使い、ドリンクだけでなく、デザートやスープ、カクテルまでのメニューを幅広く用意。ただ単に、調味料としての酢ではなく、一日30個限定の「アイ酢クリーム」や、季節の味が楽しめる「ホットスープビネガー・玉ねぎ」など、酢を主役としたメニューがラインナップ。「酢ってこんなにおいしかったの?」と新たな発見に驚かされるはず。また店頭では、ミニチュアボトル入りのデザートビネガーを販売しており、お土産用として買うこともできる。酢ムリエの内堀光康さんが提案するお店で、おいしい酢メニューを味わってみよう。
TEL/03-5224-4805
営業時間/平日7:00~22:00
土日祝7:00~21:00 年中無休
http://dessert-vinegar.com/
- ●飲む酢エキスプレ・ス
・東京コラム - 日本でただ一人の酢ムリエ、内堀光康さんが生み出した酢メニューはどれもアイデア溢れる逸品。お店の酢は「デザートビネガー」と呼ばれ、1876年創業時から受け継がれる内堀醸造の伝統の製法と最新の発酵技術により造られたもの。
酢を、食べる、飲む以外にも、美容に、健康にと、暮らしの中にもっと取り入れてみませんか。
酢の酸性力を利用して、地球にも優しい酢で掃除を。
台所のシンクはピカピカに、グリルの油汚れもすっきり落とせます。至福のバスタイムにも酢を取り入れて。
湯船に入れれば、血行促進効果も期待できます。
酢でのうがいを毎日の習慣にすると、のどの調子を整えてくれるかもしれません。まだまだ使える酢のチカラ。
酢はどうやら、暮らしそのものを引き立ててくれる、名調味料と言えそうです。
- 台所のシンク洗いに
- シンクは雑菌が繁殖しやすい場所。酢を含ませたスポンジでこすっておくと酢の殺菌効果で除菌できます。また、汚れがひどい場合は、酢を含ませたキッチンペーパーをしばらく置いたあとでこすると効果アップ。
- 切り花が長持ち
- 湿気や暑さで、すぐに水が傷んでしまいがちな時季。花瓶の水に大さじ1程の酢を入れて花を活けると、キレイに長持ちします。また、花瓶のぬめりやくもりを取ってくれるので見栄えもします。
- 美容と健康に最適な酢の使い方を紹介します。
酢は、体の内側からも外側からも優しく働きかけてくれます。 -
- 酢うがいで夏風邪予防
- のどの調子が悪いと感じたときは、酢でうがいをしてみてはいかがでしょうか。コップ1杯の水かぬるま湯に酢大さじ1で、一日数回のうがいをすれば、のどや口中をリフレッシュできます。風邪予防やひき始めにやってみるとよいでしょう。
-
- 二日酔いに
- 酢にはアルコールを分解・中和し、肝臓の働きを高めて代謝機能を促進する働きが期待できます。お酒を飲むときのおつまみに酢の物などの酢を使った料理をいただくと悪酔いや二日酔い予防になります。
-
- 酢のエッセンシャルオイル
- シャンプーをした後、リンス代わりに。洗面器1杯のお湯に酢エッセンシャルオイル※を大さじ1混ぜて使います。酢の弱酸性からサラサラでツヤツヤの髪が実感できるといわれています。酢エッセンシャルオイルを多く入れたからといって効果が高まるわけではないので、適量を守るようにしましょう。
- ※酢のエッセンシャルオイルの作り方
- 酢1カップにグリセリン小さじ1、市販のエッセンシャルオイルを適宜入れ、酢エッセンシャルオイルを作りましょう。
- 酢風呂でしっとり美肌
- 湯船に酢を約1/4カップ入れて酢風呂を作ります。少々においが気になりますが、肌を弱酸性に保ち、血行促進、美肌までも期待できます。
- 肩凝りや腰痛に酢タオル
- 肩凝りや腰痛持ちの方にぜひ試していただきたいのが酢タオル。お湯1リットルに対して大さじ1の酢を加え、タオルをよく浸して絞り、凝っているところに当てます。血行が促進され、体がすっきり。
- 博物館「酢の里」
- 酢の博物館でもっと詳しく知ろう
- 酢のことをもっと知りたい方におすすめなのが日本で唯一の酢の博物館「酢の里」。施設内には、昔の酢造りに使われた道具や原料、今の酢造りの様子などが見学できます。また、暮らしに役立つ酢の使い方を映像や展示で発信しており、酢に関する情報が満載。お近くにお立ち寄りの際は訪れてみてはいかがでしょうか。
- 愛知県半田市中村町2-6 TEL:0569-24-5111
- http://www.mizkan.co.jp/sunosato/
- もっと知りたい、酢のこと
-
- ●適切な保存方法は?
- 酢は常温でも保存できますが、夏場などは品質が低下する恐れがあるので、直射日光を避け、キッチン下などの冷暗所や冷蔵庫での保存がおすすめです。
-
- ●酢の一日の摂取目安は?
- 一日に15ml、大さじ1の酢を目安に毎日摂ると効果的といわれています。長期間続けて摂ると、疲労回復や血圧、血糖値、コレステロール値を下げる効果が期待できます。
-
- ●賞味期限はどれくらい?
- 瓶に表示された賞味期限で使い切るのが最適。古くなると風味が落ちることは確かです。しかし、酢には殺菌効果があり、食中毒菌の繁殖を抑制することができます。古くなった酢は捨てずに、掃除などの食用以外に役立てましょう。
- 編集協力・原稿監修:
- 内堀醸造(株)
http://www.uchibori.com/ - 編集協力:
- (有)サガビネガー
http://www.saga-cci.or.jp/company/binega/ - (株)奄美自然食本舗
http://www.amami-natural.net/