シャキッとした歯ごたえと瑞々しい甘さが特徴のグリーンアスパラガス。
滋養強壮や美肌効果など優れた栄養素がいっぱいの食材です。
自然の甘みが強く、瑞々しい食材のグリーンアスパラガス。旬は5~7月で、今が一番おいしい季節です。最近でこそ食卓に並ぶことも多くなりましたが、食用として本格的な栽培が始まったのは大正時代。オランダから江戸時代に持ち込まれた当時は、主に観賞用として扱われていたんだとか。
気になる栄養素は、たんぱく質、βカロテン、ビタミンB2、食物繊維が豊富で、疲労回復に最適な成分であるアスパラギン酸も含まれています。最近、体が疲れていると感じたら、グリーンアスパラガスをぜひ食卓に並べてみてください。素材本来の甘みを活かしたシンプルな調理法で手軽にいただきましょう。
グリーンアスパラガス特有の栄養素であるアスパラギン酸。疲れた体に優しく働きかけ、風邪に対する抵抗力をつけてくれます。その他に肌あれや肝機能向上にも努めてくれます。
- 茎の太さが一定で、鮮やかな緑色のものを選びましょう。穂先がギュッと締まり、張りがあるものが新鮮な証拠です。保存の際は、冷蔵庫に入れ、穂先を上にし、立てておくと長持ちします。
- グリーンアスパラガスの成分値
(生・可食部100g当たり) -
- エネルギー
- 22kcal
- たんぱく質
- 2.6g
- 脂質
- 0.2g
- 炭水化物
- 3.9g
- 食物繊維
- 1.8g
- ナトリウム
- 2mg
- カリウム
- 270mg
- カルシウム
- 19mg
- マグネシウム
- 9mg
- リン
- 60mg
- 鉄
- 0.7mg
- 亜鉛
- 0.5mg
- βカロテン
- 380mcg
- ビタミンB1
- 0.14mg
- ビタミンB2
- 0.15mg
- ビタミンB6
- 0.12mg
- ナイアシン
- 1.0mg
- 葉酸
- 190mcg
- パントテン酸
- 0.59mg
- ビタミンC
- 15mg
- 5訂増補「日本食品標準成分表」
より引用
グリーンアスパラガスの網焼き
- 調理時間約25分
- 材料(4人分)
- グリーンアスパラガス10本、しいたけ4個、厚揚げ2丁、しょうが適宜、水500cc、昆布1枚(15cm程度)、鰹節20g、みりん大さじ2、しょうゆ大さじ5
- 芳ばしい自然の香りと素材本来の味が
楽しめる網焼き。 - 作り方
- (1)グリーンアスパラガスは、よく洗い、茎の根元1.5~2cm程を切り落とし、固い部分は、ピーラーなどで削いでおく。(2)しいたけは、へたを切り落とし、笠の部分に十字に切れ目を入れる。しょうがは、摺りおろしておく。厚揚げは、四等分に切る。(3)水を張った鍋に昆布を入れ、約10~20分程つけておく。その後、鰹節を入れ、火にかけて出し汁を作る。煮立ってきたら灰汁(あく)を取り除き、みりん、しょうゆを加えてひと煮立ちさせる。(4)焼き網に(1)のグリーンアスパラガス(2)のしいたけ、厚揚げをのせてじっくりと焦げ目が付くまで焼く。(5)(4)のグリーンアスパラガスなどにこんがり焼き目が付いたら、(3)の出し汁にそのまま浸していく。(6)(5)に味が染み込んだら取り出し、お皿に盛りつける。厚揚げの上に(2)のしょうがをのせてできあがり。
グリーンアスパラガスのサラダ
- 調理時間約15分
- 材料(2人分)
- グリーンアスパラガス10本、ホワイトアスパラガス1缶、タマネギ1/2個、ニンニク1片、卵2個、パプリカ1個、ハム100g、塩適宜、こしょう適宜、オリーブオイル適宜、お酢適宜
- 特製ドレッシングでさっぱり
朝食にぴったりのサラダ。 - 作り方
- (1)グリーンアスパラガスの茎の根元1.5~2cm程を切り落とし、固い部分は、ピーラーなどで削いでおく。沸騰したたっぷりのお湯に塩を入れ、切ったグリーンアスパラガスを約3分程茹でる。網ザルなどで茹で汁から取り出し、さっと水をかけて冷ます。ハムは、食べやすい大きさに切る。(2)たっぷりの水に卵を入れて火にかけ、箸で返しながら茹でる。沸騰してから5分で火を止める。水を張ったボウルに入れて冷やし、殻を剥く。その後、半分に切る。(3)ホワイトアスパラガスは、缶から出し、食べやすい大きさに切る。(4)お皿に(1)のグリーンアスパラガス、ハム、(2)の卵、(3)のホワイトアスパラガスを盛りつけ、特製ドレッシングをかけたらできあがり。
- 特製ドレッシングの作り方
- (1)タマネギ、ニンニクを摺りおろす。(2)パプリカは、みじん切りにする。(3)(1)と(2)を混ぜ、塩、こしょうを溶かしながら、お酢を加えてよく混ぜる。(4)最後にオリーブオイルを混ぜてできあがり。
グリーンアスパラガスの豚肉巻きフライ
- 調理時間約30分
- 材料(2人分)
- グリーンアスパラガス8本、豚薄切り肉180g、パン粉50g、小麦粉50g、卵2個、サラダ油適宜、プチトマト3~6個、トマトピューレ50g、ウスターソース適宜、塩適宜、こしょう適宜
- グリーンアスパラガスの甘みと豚肉の旨みが
詰まったジューシーな逸品。 - 作り方
- (1)グリーンアスパラガスは、よく洗い、茎の根元1.5~2cm程を切り落とし、固い部分は、ピーラーなどで削いでおく。プチトマトはよく洗っておく。(2)(1)のグリーンアスパラガスの穂先の部分から豚薄切り肉を斜めに巻いていく。軽く塩、こしょうをして、下味をつける。(3)パン粉は、綺麗な包装紙などに広げ、丸い瓶で細かく潰しておく。(4)トマトピューレ、ウスターソース、塩、こしょうを混ぜてソースを作る。(5)卵を大きめのボウルに割り、溶き卵をつくる。(3)の小麦粉、パン粉は、バットなどに広げておく。大きめの鍋に油を入れ、揚げ油を用意する。(6)(2)のグリーンアスパラガスに(5)の小麦粉をまぶし、溶き卵にくぐらせる。最後にパン粉をまぶし、(4)の揚げ油に落とし入れ、140℃位の温度でじっくりと揚げる。(7)きつね色になったら(6)のグリーンアスパラガスをキッチンペーパーにあげ、よく油をきる。(8)(6)のグリーンアスパラガスをお皿に盛りつけ、(4)のソースをかける。(1)のプチトマトを飾ってできあがり。
グリーンアスパラガスの牛肉巻きソテー
- 調理時間約20分
- 材料(2人分)
- グリーンアスパラガス5本、牛薄切り肉200g、ピーマン2個、タケノコ水煮(小)1パック、しょうゆ適宜、サラダ油適宜、酒少々、赤唐辛子少々
- ご飯のおかずにぴったり、
あつあつの牛肉巻きソテー。 - 作り方
- (1)グリーンアスパラガスの茎の根元1.5~2cm程を切り落とし、固い部分は、ピーラーなどで削いでおく。沸騰したたっぷりのお湯に塩を入れ、グリーンアスパラガスをサッと茹でる。網ザルなどで茹で汁から取り出し、さっと水をかけて冷ます。ピーマンとタケノコは、細切りにする。 (2)(1)のグリーンアスパラガスを牛肉で巻いていく。(3)鍋にサラダ油をしき、(2)を炒めていく。焼き色が付いてきたらしょうゆを外側からまわし入れる。鍋から取り出し、皿などにあげておく。(4)鍋にサラダ油をしき、熱くなったら(1)のピーマンとタケノコを入れて炒める。酒、しょうゆをまわし入れる。お好みで赤唐辛子を入れてもよい。(5)お皿に(4)のピーマンとタケノコの炒めたものをしき、(3)の牛肉巻きをのせてできあがり。
- 料理/岡崎晴美先生
- 晴美先生の本業は世田谷区北沢にて開業している「岡治療室」の針灸師さん。「人が大好き」という先生は子供三人を育てたパワフルおかん。家族の健康に気を遣い、常に栄養のある献立を考えています。撮影中も「いっぱい作ったから食べてね」とスタッフを気にかけてくれる優しいお人柄。日頃から患者さんに慕われ、通いつめる方も大勢いらっしゃいます。今回もおかんの栄養いっぱいの料理がうまい!