横浜のベイサイドでは、JR横浜駅に近い「ポートサイド地区」にもタワーマンションが集まっています。JR東海道本線や湘南新宿ライナーなどで、東京駅や新宿駅にダイレクトでつながるため、通勤の利便性を重視する人が注目するエリアです。
実は、MM21の夜景やオーシャンビューは、ポートサイド地区のタワーマンションからの眺望が一番優れているといわれています。
この地区でもっとも早く誕生したタワーマンションは、旧 住宅・都市整備公団(現UR都市機構)が分譲した1994年竣工の「ポートサイド ロア壱番館」33階建て。5階建ての中層タイプも出ています。このエリア内では築年が古いため、比較的手頃な価格帯で売り出されています。
次いで2002~2003年竣工の「ザ・ヨコハマタワーズ」42階建て。30m2台の広いスタジオタイプを揃えた6階建てのSOHO棟もあり、ユニークな構成になっています。
横浜駅から徒歩5分と、もっとも近いのが「ナビューレ横浜タワーレジデンス」です。単に近いだけでなく、駅に隣接する百貨店「そごう」を経由してデッキでつながる複合商業施設の「横浜ベイクォーター」と一体開発されているため、駅から雨に濡れずにアクセスできます。
二度と出ないような好立地のため、いまだに(2012年時点)分譲価格よりも高い価格で中古物件が取引されることがあります。
このように築年や価格帯の幅が広く、選択肢が豊富なのがポートサイド地区の特徴といえるでしょう。
新規供給の予定がないMM21は希少性が高く、資産価値が下がりにくい
MM21地区の中古マンションは、一時期、分譲価格よりも高い価格で取引されていました。中古相場全体がやや弱含みになるなかで、最近はやや値下がりしていますが、他のエリアに比べると、下がり方は緩やかです。その理由の一つは、新築マンションの供給動向です。
ポートサイド地区では中小規模の新築マンションの開発も散見されますが、MM21地区では、当面、大型の新築マンションが分譲される予定はありません。現在のマスタープランでは、住宅開発が可能なゾーンが限られているため、新規に開発する余地がないからです。意外に、こうした条件に当てはまるエリアは少ないといわれています。
横浜ベイエリア全体として見ても中古マンションの希少性が高いため、今後も資産価値が落ちにくいエリアといえるのではないでしょうか。
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