2012.05.18:Vol.256

東京都による都の人口予測の公表(ピークは2020年)
東京都では、5年毎に人口に関する予測を発表しています。2010年に実施された国勢調査の結果を受けて、2035年までの25年間の人口を5年毎に「区市町村別」に予測したものです。前回2005年の国勢調査後に作成された予測と比較すると、人口のピークが2015年1308万人から2020年1335万人へとピーク人口が27万人増加し、ピーク時期は5年後ろにずれ込んでいます。
- 東京都の総人口は、今後も増加を続けることになりますが、増加幅は徐々に縮小して、2020年にピークを迎えたのち、減少に転じると予測されています。ピーク時2020年の人口は1335万人となり、2035年には1278万人となります。2020年までは社会増の増加幅が自然減の減少幅を上回ることで人口増加が続きますが、その後自然減の減少幅が社会増の増加幅を上回り、総人口は減少に転じるとしています。(図1参照)
- 次に、区市町村別の人口増減の予測を見てみましょう。2010年から2035年迄の25年間で最も人口が増加するのは、江東区で3.1万人(増減率6.7%)の増加となり、以下世田谷区、中央区、港区、文京区と続きます。逆にその25年間で最も人口が減少するのは北区で4.1万人(増減率△12.3%)の減となり、以下町田市、足立区、八王子市、中野区と続きます(表1参照)。人口の増加率としては、中央区が最も高く17.0%の増加と予測されています。
- 下図は、各区市町村別の25年間における人口増減数の分布を色分けしたものです。人口が増加する区市は全て区部が占めており、表1記載の区を含め12区が該当します。また、2.5万人以上の人口減少が予測されている区市は上記5区市のみとなっています。
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今回の区市町村別予測によると、2020年までに半数以上の区市町村で人口が減少となる点、また2035年まで一貫して人口が増加するのは港区のみとなっている点が特筆されます。
(担当:池田 徹)