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不動産コラム
 Vol.133(H16.7.15)  


■ 超高層マンションの満足度~首都圏白書より


先日国土交通省より「平成16年度版首都圏白書」が発表されました。その中で、特徴的な居住動向として、超高層マンション居住についての最近の状況が取り上げられています。人口の都心回帰とともに超高層マンションの建設も進む中、首都圏白書のデータから、近年の超高層マンションの動向を見てみましょう。

首都圏では、ここ数年で超高層マンションの竣工が急増し、今後更なる竣工も予定されています。(93年1,091戸・6棟⇒03年11,299戸・44棟⇒07年予定・30235戸・81棟 ※株式会社不動産経済研究所より)
居住者の世帯主の年齢構成を見ると、30歳代、40歳代で50.7%と5割を超えており、他に29歳以下2.9%、50歳代17.0%、60歳以上18.0%となっています(無回答含む)。
生活環境について購入者が重視した内容をみると、実に多様な項目を重視して超高層マンションを選択していることが分かります。(図1参照)
当該マンションへの入居前よりも向上したと評価している項目を見ると、購入時に重視した項目については、治安や騒音を除けば、最低でも5割以上の居住者が以前の生活環境よりも向上したと感じており、比較的良好な生活環境が確保されているようです。(図1参照)
総合的な満足度についても各年齢層で「満足している」「どちらかといえば満足している」の合計満足度は9割以上と高く、多くの人が満足できるものと感じています。


但し永住意向について尋ねたところ、「永住したい」とする居住者は全体で5割以下であり、特に若い世代ほど低く、定住意向を持つ居住者は「多くは無い」と白書は指摘しています。(図2参照)
以上のことから、今後超高層マンションが良好なストックとして流通されることが期待できそうです。







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