知っておきたい包み方
贈り物等を渡す際は、直接手で持って渡すことは失礼にあたるとされ、作法としては風呂敷に包
んで持参するのが礼儀とされています。その際に、包んだまま渡すのが作法とする説と、包んだまま渡すとお返しを催促している意味となるため、慎むべきという説があるようです。現在では包装紙に包まれているため、風呂敷を解き、贈答品のみ置いていく後者の作法に準じています。
もともと「包む」という言葉は、「つつしむ」の語源にもなったと言われています。そうした言葉の意味をふまえた上でも、謹んでお贈りするのにふさわしい基本の包み方は知っておきたいもの。今年の年末・年始の贈り物にぜひ、伝えたい心を一枚の布で包みこんでみませんか。


「平包み」は、礼儀を重んじる包み方です。結び目を作らないことで、いつまでも解けることのないお付き合いをという意味がこめられています。


遠方へ物を持参する時の包み方です。結び目をみせないことで、平包みと同じようにフォーマルな包み方になります。


風呂敷を包むときに、一番基本となる結び方です。間違うと「縦結び」という結び目がほどけやすい結び方になってしまいます。
