細かい花粉で風に乗ってやってくるスギ・ヒノキ、群生している周辺をピンポイントで攻めてくるカモガヤ、ブタクサ
花粉症のメカニズム
花粉症とは、花粉が原因となって引き起こされる、アレルギーの一種です。人は体内に花粉が侵入してこようとすると、そのうち「IgE抗体」と呼ばれる、花粉を体外に排除しようとする物質をつくりだします。この抗体は、主に目や鼻の粘膜にある細胞にくっついており、ここからから侵入しようとする花粉に過剰に反応し、追い出そうとします。それがくしゃみや鼻水、鼻づまりといった症状となって現れるというわけです。この「IgE抗体」は、大量に花粉を受ける環境が度重なると、ある日突然たくさん作り出されるようになります。今まで平気だったから大丈夫という訳ではないので注意して下さいね。
気になる、今年の花粉事情
花粉症の対策は先手必勝。いったん症状が出てしまうと、緩和させることは出来ても完治させるのは難しいもの。そのため、早い時期から花粉の状況を知っておくことが肝心です。花粉の量は前年の気候から予想されており、一般的には、前年の夏の気温が高いと多く、低いと少ないとされています。
実は関係深い、花粉と体質
花粉症になりやすい体質、なりにくい体質というものがあります。突然花粉症になってしまう原因の一つとして、知らず知らずのうちに「なりやすい体質」に陥ってしまっていることも考えられます。栄養バランスの良い食事、適度な運動、ゆっくりお風呂につかるなど、もう一度日頃の生活習慣を見つめ直してはいかがでしょうか。また、花粉に過剰に反応してしまう体質改善に効果が期待できる漢方もありますので、専門医に相談し取り入れてみるのもいいかもしれません。
- 花粉の付着を防いでくれるツルッとした素材のものを着用しましょう。ウインドブレーカーや、ダウンジャケットなどがお薦めです。
- 髪の毛への付着にも要注意。つばが広めの帽子をかぶって髪の毛も花粉から守ってあげましょう。
- 花粉の量は1日の時間帯や気候によっても違うもの。出掛ける前にその日の花粉量をまめにチェックしましょう。
- 玄関で上着は脱ぐようにし、ホコリ取りブラシなどを使って花粉を払い落としましょう。
- 布団を外に干す場合は朝の早い時間に。取り込むときにはたたいて掃除機で吸い取る徹底ぶりを。
- 防ぎにくいのが顔への付着。きれいな手で洗顔、うがい、目を洗ってあげましょう。