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旨み成分たっぷりのしいたけでおいしい食卓

日本の代表的なきのこ、しいたけ。噛み応えと、適度な水分を含む人気の食材です。秋の味覚で季節感あふれる食卓を演出してみては?

しいたけと日本人の良い関係

今では私たちの食事に大活躍のしいたけ。日本で初めて食されたのは江戸時代です。しめじやきくらげなどと同時期のきのこで、栽培に向いていることから日本の代表的なきのことして成長しました。また、生のしいたけと乾しいたけがあるところも面白い側面です。そこですごいのは、生よりも乾しいたけのほうに栄養があること。エルゴステリンという不思議な成分が含まれていて、これが天日干しによってビタミンDへと変化するのです。ビタミンDはカルシウムの吸収を助け、成長期の子どもにも最適。ぜひこの機会に、しいたけでおいしい料理を作り、健康に気遣ってみませんか?

しいたけは栄養の宝庫

ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンDなど多彩なビタミン群を含み、実は栄養満点のしいたけ。低カロリーで食物繊維が豊富なのでダイエット食材としても最適です。栄養をたくさん摂りたいときは、乾しいたけを選んで食べると良いでしょう。

しいたけの豆知識

しいたけには、特有の成分であるグアニル酸があり、かつお節(イノシン酸)、 昆布(グルタミン酸)とともに、日本料理の3大旨み成分と言われています。

良品の選び方
生しいたけの笠は、厚く、あまり開いていないもので、白いものを選びましょう。軸は太くて短いものが良品です。

今月の旬 No.17「しいたけ」

生しいたけの成分値
(生・可食部100g当たり)
エネルギー
18kcal
たんぱく質
3.0g
脂質
0.4g
炭水化物
4.9g
ナトリウム
2mg
カリウム
280mg
カルシウム
3mg
マグネシウム
14mg
リン
73mg
0.3mg
亜鉛
0.4mg
ビタミンD
2.1mcg
ビタミンB1
0.10mg
ビタミンB2
0.19mg
ビタミンB6
0.11mg
ナイアシン
3.8mg
葉酸
42mcg
パントテン酸
1.08mg
ビタミンC
10mg
食物繊維
3.5g
5訂増補「日本食品標準成分表」
より引用

鯛としいたけのホイル焼き

調理時間約30分 約228kcal(1人分)
鯛としいたけのホイル焼き
鯛としいたけの旨みをギュッと閉じ込め、おいしい香りが漂います。
作り方
(1)しいたけは軸を取り、細切りにする。しめじは根元を切り、小房に分ける。玉ねぎは細切りにし、万能ネギは小口切りにする。(2)鯛は全体に塩、こしょうを振り、身のほうに小麦粉をまぶす。(3)大きめのアルミホイルに(2)の鯛をのせ、(1)の万能ネギ以外の具材をその上にのせる。最後にバターをのせてアルミホイルを包む。(4)グリルに入れ、強火で約10分~15分焼く。(5)器に移し、アルミホイルを開く。(1)の万能ネギを散らしたら出来上がり。
材料(2人分)
生しいたけ3個、しめじ1/2パック、鯛2切れ、玉ねぎ1/4個、万能ネギ適宜、バター適宜、塩適宜、こしょう適宜、小麦粉適宜

しいたけの甘辛煮とうなぎのごま和え

調理時間約20分 約131kcal(1人分)
しいたけの甘辛煮とうなぎのごま和え
甘辛く煮たしいたけとうなぎの絶妙な味わいは箸休めにぴったり。
作り方
(1)乾しいたけは水に浸し、戻す。きゅうりは細切りにした後、塩を軽くふり、しんなりしてきたら搾る。うなぎは1~2cm程の細切りにする。(2)(1)の乾しいたけが戻ったら細切りにする。戻し汁は残しておく。(3)鍋に水少量と昆布を入れ、(2)の乾しいたけの戻し汁を加え温める。(4)(3)に醤油、みりんを加え、(2)の乾しいたけを入れて煮含める。(5)ボウルに(1)のきゅうり、うなぎ、(4)の煮含めたしいたけ、ごまドレッシングを入れ、よく混ぜ合わせる。(6)器に盛りつけ、白ごまを振りかけたら出来上がり。
材料(3~4人分)
乾しいたけ4個、うなぎ1/2匹(調理済みのもの)、きゅうり1/2本、ごまドレッシング適宜、白ごま適宜、塩適宜、醤油大さじ1、みりん大さじ1、出汁用昆布1枚

しいたけの肉詰め

調理時間約20分 約175kcal(1人分)
しいたけの肉詰め
肉厚しいたけと肉汁が染み渡るアイデアあふれる逸品。
作り方
(1)生しいたけは布巾などで拭き、軸を取り除く。笠の裏側にまんべんなく小麦粉をまぶしておく。玉ねぎはみじん切りにする。(2)大きめのボウルに鶏ひき肉、(1)の玉ねぎ、醤油、酒を入れ、よく混ぜ合わせる。(3)(2)のたねを(1)のしいたけの笠の部分に、形を整えながらこんもりとのせる。その後、真ん中にグリンピースをのせる。(4)耐熱のお皿に、(3)を並べ、軽くラップをかけて電子レンジで約5分加熱する。ときどき扉をあけて確認し、肉汁が滴り落ちてきたら十分。(5)鍋に水、固形ブイヨンを入れ、温める。固形ブイヨンが溶けたら、水で溶いた片栗粉を加え、とろみをつけてあんを作る。(6)器に(4)のしいたけを盛りつけ、(5)のあんをかけたら出来上がり。
材料(2人分)
生しいたけ7個、玉ねぎ1/2個、グリーンピースの缶詰適宜、鶏ひき肉100g、小麦粉適宜、醤油大さじ2、酒大さじ1、固形ブイヨン1/2、水適宜、片栗粉適宜
岡崎晴美先生
料理/岡崎晴美先生
晴美先生の本業は、世田谷区北沢にて開業している「岡治療室」の鍼灸師さん。「おかんクッキング」は号を重ねるごとに人気を博し、とにかくおいしい料理ばかりです。「晴美先生のレシピで作ってみました」と読者からのハガキも多数。自身も日頃から栄養ある料理を作り、おいしく作れた料理レシピを患者さんや編集部に教えていただいています。
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