不動産コラム

住宅ローンやお金の話題

2008/12/25お金

住宅ローンでボーナス返済を利用するコツ

  • そろそろ住宅を購入したいと考えています。住宅ローンで3,000万円を借りようと思っていますが、ボーナス返済を利用しようかどうか迷っています。今年の冬のボーナスはこれまでと同じように支給されましたが、これからは減るかもしれないと思うと不安です。アドバイスをよろしくお願いします。(大阪・30代・会社員)
  • 借入額が同じでボーナス返済を利用しないと、毎月の返済額は確実に増えます。ボーナス返済を併用して、毎月とボーナス時、いずれも無理のない返済額にしたいものです。そのためには、借入額のうち何割をボーナス返済にあてるかがポイント。ボーナス時に確実に返済できる金額を見積もって、家計に無理のない返済額にしましょう。

住宅ローンのボーナス返済とは?

住宅ローンを借りるときには、毎月同じ金額を返済していくのが一般的です(元利均等返済の場合)。ボーナス返済を利用すると、借入額のうち20%、25%など一定の割合をボーナス時の返済にあて、年2回の返済月には毎月分とボーナスの分を合わせて返済します。

「ボーナス時併用返済」、「ボーナス月増額返済」などともいいます。ボーナス返済を利用すると、利用しない場合と比べて、毎月返済額を抑えることができます。その反面、ボーナス月はいつもより返済額が多くなるため、ボーナスが少なかった場合などは負担が重くなる可能性があります。

ボーナス返済の利用条件は金融機関ごとに違います。たとえば、借入額の何割までボーナス返済に充てられるかは、『フラット35』では借入額の40%以内、銀行などでは40~50%以内となっているのが一般的です。また、ボーナス分を返済する月も、6月と12月、7月と1月などいくつかある中から選んだり、6ヶ月毎の月で自由に指定できる金融機関もあります。

ボーナスは増えている?減っている?

世界経済の減速感が強くなったことや円高の影響などもあり、企業収益の見通しは厳しいものになりつつあります。来年夏のボーナスは前年比で減額になるのではないかと言われています。実際に減額になるのか、などは、その企業の収益状況、業種、また常用雇用者であるかなど働き方によっても違いがあると思います。参考までに、2000年以降の年間賞与額の推移(30歳~49歳、5歳刻み)をご紹介します。なお、経済の状況を表す指標として、各年末の日経平均の終値(点線のグラフ)もあわせて載せています。

年間賞与額の推移(年齢別)
(厚生労働省「賃金構造基本統計調査」より)

同じ年齢層の賞与額を過去8年間でみますと、多い年と少ない年で年間17万円程度の差がありました。これからの動きがどうなるかはわかりませんが、参考になさってください。

確実に見込める額で、ボーナス返済割合を決める

住宅ローンでは、ボーナス返済を利用するか、しないか、また何割利用するかで返済額はかなり変わってきます。借入額3,000万円を30年間で返済する場合を例にして、毎月とボーナス月の返済額をみてみましょう。金利は2.0%、2.5%、3.0%の3パターンです。

◆3000万円を30年返済で借りた場合の返済額(円)

金利返済分借入額にしめるボーナス返済の割合
0%5%10%20%30%40%
2.0% 毎月 110,886 105,342 99,797 88,709 77,620 66,532
ボーナス月 138,709 166,530 222,176 277,820 333,465
2.5% 毎月 118,536 112,609 106,683 94,829 82,975 71,122
ボーナス月 148,294 178,053 237,569 297,084 356,601
3.0% 毎月 126,481 120,157 113,833 101,185 88,537 75,889
ボーナス月 158,247 190,013 253,546 317,078 380,610

(筆者調べ)

金利3.0%の場合、ボーナス返済を使わず、毎月返済のみでは12万6,481円ですが、10%をボーナス返済にあてると、毎月の返済額は10%減り11万3,833円に、ボーナス月の返済額は19万13円といつもより7万6千円程度増えます。同じように、ボーナス返済の割合を20%、30%に増やすと、毎月の返済額は20%、30%減り、ボーナス月の返済額は増えます。
ボーナス月の返済額だけを見ると、負担が重いように感じますが、その月の収入とボーナスを合わせた収入があることを考えると、実際は、負担がそれほど重くなるわけではありません。ボーナス返済の利用をあきらめると毎月の返済額が苦しくなります。大切なのは、毎月、ボーナス時どちらも返済できる適正な金額を借りることです。今後のボーナスを見込むのは難しいですが、勤務先の賞与がどのように決まるのかを確認して、今後の受け取り額を少々厳しく見積もり、ボーナス返済を併用するのが現実的でしょう。その際は、固定資産税など住宅購入後にかかってくる支出も忘れずに織り込んでおきましょう。
ボーナス返済にあてるのは借入額の5%など低い割合でも構いません(ただし、5万円毎などの条件はあります)。確実に返済できる金額を選びましょう。 ボーナス返済の割合を指定して住宅ローンシミュレーションができます。 ご自分にぴったりのボーナス返済額を見つけてみてくださいね。

担当:臼井 悦子

本コラムは、執筆者の知識や経験に基づいた解説を中心に、分かりやすい情報を提供するよう努めておりますが、その内容について、弊社が保証するものではございません。

住宅ローンコラム バックナンバー

住宅ローンやお金の話題一覧へ

- PR -