不動産投資の最新動向
2016/12/27

不動産投資【2016年の5大ニュースと2017年の見通し】

2016年の不動産投資市場は、「売り」「買い」ともによく動きました。その分、新しい気付きもあり、中には気をつけなければならない教訓もあります。2016年を振り返りつつ、2017年のマーケットがどうなるかを展望していきます。

どうなる? 2017年の不動産市況

表面利回りの低下傾向には歯止めがかかり、2016年後半から、東京都区部ではほぼ横ばいで推移しています。

一部の週刊誌記事などで「不動産バブル崩壊」といった報道もありますが、現状ではキャッシュフローがプラスになる状態を維持しているため、決して1990年前後のようなバブルとはいえません。価格も利回りも落ち着いた状態で、売りも買いも活発です。今後も価格の大幅な下落は考えにくいといえるでしょう。

都心の一部で、利回り3%を切る物件が成約することもありますが、富裕層の相続対策として資産評価の圧縮を図る目的のために取得されているものがほとんどです。インカムゲイン(賃料収入)を目的にしているはずのサラリーマン投資家が、キャピタルゲイン(売却益)を期待して不動産を買い始めたらバブルになる可能性がありますが、現状はそこまで行っていません。

売り買いが活発なため、物件の質は玉石混交です。また、さまざまな業者が投資物件売買に参入しているだけに、脇を締めてかからなければ失敗する可能性もあります。しかし、豊富な物件が流通している事から、買主には多くの選択肢があります。以上から、2017年はじっくりと吟味をして物件購入を検討しやすい市況になるでしょう。

次回、2017年の不動産投資マーケットについて詳しく解説します。お楽しみに。

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ガイド:宮澤 大樹
(野村の仲介+ 資産コンサルティング部)

1998年から不動産業界に携わり、首都圏のマンション販売・投資用マンションの販売を経験。その後、2005年より主に一棟マンション・ビル等の投資事業用不動産を中心とした仲介業務に従事。

他の投資商品との比較から不動産投資の具体的な投資・運用方法まで、初心者の方にも、経験者の方にも参考になる内容を、わかりやすく丁寧にご説明いたします。