売りどきを逃さない。
長期化する経済不安と裏腹に価格上昇が続く都心不動産市場。
継続的な円安にともなう物価上昇、日に日に高まる地政学的リスクなど、日本経済に影響を及ぼす出来事は継続しています。しかし、不動産市場においては多少の動揺はあったものの、首都圏では堅調に推移し、特に東京都心はマンション価格を中心に上昇傾向が続いています。近年の物価上昇や長期金利の利上げで購入需要への影響も懸念され、当店への購入問い合わせ数に関しても2023年は前年比でやや低調な時期が続きましたが、後半以降は持ち直しつつあり、依然堅調を維持しています。一方で、価格上昇機運が続くものの売却問い合わせ数に関しては横ばいからやや減少傾向にあり、市場の在庫件数も2023年後半以降は減少が続いています。富裕層はもちろん、パワーカップル、起業家、経営者などの底堅い需要に加え、この円安による海外投資家やインバウンドの増加により購入需要は今後も上向きであると予想されますが、このまま供給数が減少していくとより価格の上昇につながりそうです。また、新宿駅では長期的な大規模再開発が今なお続いており、当店のエリアである近隣の住みかえ需要、投資需要を刺激し、ますます市場が活発になると期待されています。
円安が海外からの需要を後押しする。
金利の上昇は不動産価格の下落につながる可能性が高いものの、都心の高額不動産市場はその限りでないようです。東京や大阪などの日本の主要都市の高額不動産は、日本に対する信頼感や安全性もあり海外投資家からの人気も高く、先の円安傾向によってより注目を集めています。不動産価格が上昇し続けているとはいえ、ニューヨークやロンドンなどの先進各国の主要都市と比較すると日本の高額不動産はまだまだ手頃感があり、今後まだ価格は上昇し続ける余地があると期待されています。都心エリアでは大規模な再開発も進み、今後の発展も注目を集めています。円安情勢はもちろん、地政学的リスクや中国経済の停滞などからインバウンドは継続し、引き続き活発な市場が続きそうです。
購入相談増加傾向
売却相談減少傾向
都心の高額不動産市場はいつまで続くのか。
日本の不動産市場全体で見ると、金利の上昇や円安、人口の減少など、今後価格の下落につながりそうな要因はありますが、都心の高額不動産はそれを上回る好循環で流通しています。その傾向は今後もしばらく続くとみられますが、やはり懸念されるのはその継続性ではないでしょうか。世界の不動産市場と比較すると、まだまだ上昇のポテンシャルを持っていると見られていますが、国内の需要がどこまでそこについていけるかがひとつのポイントになるでしょう。人口の観点からも国内富裕層の需要は都心部に集中しており、さらに価格が高騰し続けたときにどういった現象が起こるのかは予想が難しくなっています。国内の需要が空洞化しても海外からの投資とインバウンドだけで需要が維持できるとは考えにくく、日本の経済状況も今後の不動産市場に影響してくるでしょう。また、コロナやウクライナ情勢などのように、今後も予想外の事態が発生しないとも限りません。高値売却を目指すならマーケットが好調な今が「売りどき」のラストチャンスではないでしょうか。