不動産コラム vol.67
最近はパソコン雑誌をみるまでもなくMHz(メガヘルツ)やGB(ギガバイト)から「n」(ナノ)といった紛らわしい単位が、知っていて同然のごとく使い分けられています。 メガは106、ギガは109をあらわすもので、ナノは10億分の1を表す単位10-9で、原子や分子を直接操作・制御し、新しい性質を持った材料を開発する超微細技術の総称で、これらは10の整数乗単位です。
小文字と大文字の違いや単位間の変換方法を理解する必要があります。なかには日常生活がcmやkgといった10進法の世界の常識からすると大きな勘違いや混乱を起こし易いものもあります。 「B」と「b」は同じビーですが「B」は(Byte)、「b」は(bit)。「K」はファイルの大きさを表す(バイト)では「K」は2の10乗の1024を意味し、通信の世界では1000を表します。
また、同じ単位でも基準の違いがあるものもあります。CD-ROM ドライブなどの「~倍速」は、音楽CDを普通聞くのにかかる時間が「1倍速」再生で、DVD-ROMドライブの1倍速はCD-ROM ドライブの約9倍の早さとなります。
単位といえば建物の大きさで譬えることがあります。つい二昔前まで世界のビール生産量は、「丸ビル」だったのですが、最近は東京ドームをジョッキにみたてて約115杯分などと表現しています。これも実際のドームの大きさなり面積を知っているとその量をより実感できます。(世界の総生産量は約1億4,227万KL、東京ドーム1杯分は約124万KL、ちなみに建築面積は46,755㎡、グランドのみで13,000㎡)。 なお、今年九月にオープンした東京・「丸の内ビルディング」は丸の内再生の中心的な役割を担い立地と知名度で、開業一ヶ月で280万人もの集客があったようです。 37階建てのこのビルは延べ面積16万㎡で東京ドームの3.4倍もあります。4万人が働くオフィスビルが主で,店舗や共用空間にかなりの面積を割いたのが特徴です。
賃貸マンションやワンルームなど建物の用途によっては戸当り単価、ユニット単価での商談もあります。大手のマンションデベロッパーでは"その会社独自の坪単価"もあります。 いずれにせよ、基準となる単位は何か、交渉に際しては確認しておきましょう。 単位 : (1)長さ・質量・時間など、ある量を数値で表す時、比較の基準となるように大きさを定めた量。 (2)一つの集団・組織などを構成する基本的なひとまとまり。ひとまとまりの量。 (3)高等学校・大学で、学習量を測る基準。 (大辞林)