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不動産コラム vol.44
住宅購入者は2人に1人がインターネットを利用している!
       ~FRK調査から~

不動産流通経営協会(FRK)が昨年実施した「不動産流通に関する消費者動向調査」では、不動産を購入した際のインターネットの利用状況について、調査しています。

それによると、不動産購入を行った人の約半数がインターネットでの情報収集を行っている事がわかりました。特に一次取得者では53%が利用していますが、二次取得者では36%の利用にとどまっています。二次取得者の場合、売却依頼先の業者での物件検索の比率が高いためと考えられます。

図1は、契約時期別にみた利用率の違いですが、2000年上期以降では、ほぼ半数の人が住宅購入に際しインターネットを利用している状況がわかります。
図1:契約時期別インターネットの利用の推移
図1

図2は、年代による利用状況の違いを見たものですが、30歳代を中心に20~40歳代までは高い利用率を示しています。さらに50歳代以上でも20~25%の利用率があり、その普及は高年齢世代にも及んでいることが読み取れます。
図2:年齢別のインターネット利用
図2

インターネットの利用目的を新築住宅と中古住宅とで比較すると、新築住宅では初期段階の物件選びに利用されるのに対し、中古住宅ではそれ以上に「物件の相場」を確認するのに利用されていて、把握しにくい中古住宅価格を自ら判断する材料としているという実態が見えてきます。(表3)
表3:インターネットの利用目的
  新築 中古
初期段階での物件選別
39.5%
34.2%
相場を確かめる
25.6%
45.3%
物件決定に関わる判断材料
16.6%
6.8%
不動産業者を選ぶ
2.2%
2.6%

そして、情報収集先としての物件サイトで最も重視する点は、圧倒的に「写真や間取り図が多いこと」となっています。検討の初期段階での利用傾向が強い現状では、「金融機関の付帯サービス情報」(9.2%)や「担当者のメールアドレス」(8.3%)といった踏み込んだ情報や活用より、単純に物件情報としての価値の方を重視して利用しているといえるでしょう。(表4)
表4:インターネットでの情報収集で重視する点
写真や間取図が多い
81.2%
物件を比較しやすい
51.1%
掲載物件数が多い
42.5%
地域の情報が充実
40.1%
検索条件が充実
38.1%
頻繁に更新される
38.1%
物件の文字情報が多い
32.3%
情報の更新日時が記載
30.9%
図面がすぐに表示される
28.2%
(上位項目のみ記載しました)

なお、昨年中に買替の為に住宅を売却した人の70%は原価割れと報告されています。

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