今月公表された「平成12年度首都圏整備に関する年次報告」(首都圏白書)では最近の動向として、ソフト系IT産業、東京都心部への人口回帰現象などを分析しています。
首都圏におけるソフト系IT産業の事業所の集積状況は、首都圏に15,523 存在し、全国の半数近くを占めています。このうち、東京23 区には全国の4分の1にあたる9,266 、特に秋葉原・神田、新宿、渋谷・恵比寿等のターミナル駅周辺に著しい集積が見られます。
ソフト系IT 産業の事業所の内容を集約しますと、以下のようになります。 (1)創業時期では1990 年以降に創業した企業が過半を占め、創業後間もない企業が多い。 (2)事業所規模は従業員数19人以下の事業所が6割以上を、従業員100人以下が9割を占める。 (3)事業所内の年齢構成は、従業員の平均年齢が25~34歳の事業所が約7割を占め、経営者の年齢が59歳以下の事業所が約8割(49 歳以下の事業所が4割以上)を占めている。