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心の距離

なこ さん

私は結婚して以来、夫の実家近くに住んでいる。
きっかけは何だったか、、今となっては忘れてしまったのだが、今年で結婚17周年=近居歴17年である。

数年前、夢のマイホームを購入することができ、引越しを経験しているが、引っ越し先もスープの冷めない距離を選んだ。どうしてか、、それは近居の良さを実感しているから。

そんな私も、新婚当初からそう思っていたわけではなく、むしろ気軽な距離に抵抗感すら感じていた。たまの行き来はあったものの、会話に気を使って疲れたり、急に訪ねてきてムッとしたこともある。当時、心の距離は遠かったように思う。

しかし数年のときを経て、妊娠出産とともに状況は変わっていった。
日々子育てに奮闘する私を、義母はいろいろな面で助けてくれた。
ある時は夕飯を作ってくれたり、私が一人で出かけられるように、朝から晩まで子供を預かってくれたこともあった。
迎えにいった時、熱心に写真を撮る義父を見て、かわいがってくれる様子をとても嬉しく感じた。

またある時は、次男が熱性痙攣を起こし、救急車を呼ぶ事態になった。夫は仕事ですぐに帰ることはできない。そんな時、義父が長男と手をつなぎ、一緒に救急車に乗って付き添ってくれた。どんなに心強かったか、今でもよく覚えている。

やがて子供たちは大きくなり、幼稚園、小学校と進んだ。園のお迎えに行ってもらったこともあるし、ランドセルを背負ったまま、立ち寄ったこともある。教科書がびっしり入ったランドセルの重さに、義母はこんなに重いのと驚いていた。夏休みになると、家の前で花火をやらせてくれた。

学校行事で、祖父母が特に楽しみにしていたのは、運動会だ。義父は朝から場所取りに並び、義母は毎年おにぎりをたくさん作って、持ってきてくれる。本当にありがたい。

私も夫も子供たちも、義母が作ってくれる料理が大好きで、夕飯をご馳走になることがよくある。次は私がと思いながら、ついつい甘えてしまっている。食後はみんなでテレビを見たり、トランプをしたり。私は幸せ者だなぁとつくづく思う。

この春、長男が小学校を卒業し、中学校へ入学する。一緒にお祝いをするのが楽しみだ。
最初遠かった心の距離は、今すぐ隣にある。

おとうさん、おかあさん。いつも子供たちの成長を見守ってくれて、ありがとう。
これからもよろしくね。

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