スポーツイベントや注目する選手を追いかけて、国内外を飛び回る多忙な日々。旅先から東京に戻ると、高円寺のオフィスで原稿を書いたり、テレビ番組に出演したり、ほとんどオフなどありません。趣味を仕事にしてしまったので苦にはならないが、いつかは海のそばに住んで、のんびり魚釣りでもしたいな…とぽつり。
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部屋の周囲には、びっしりとスポーツ関係の研究用や二宮さん出演番組の録画ビデオが並んでいる。
とにかく居心地がいいんですよ、高円寺は。学生時代から住んでいるので、近所をぶらぶらしていると、「テレビ、観たよ」とか「本、読んだよ」と気軽に声が掛かって、庶民的で肩が凝らないまちなんですね。だから、仕事場もずっと高円寺で。もっとも、一年の三分の二は東京にいませんが。
僕の仕事は蜜蜂を追いかけているようなもので、蜜蜂のように飛び回る選手にこっちへ来いとは言えませんから、ワールドカップやオリンピックという蜜蜂の集まる場所に自分から出かけていく。いわば、現代の養蜂業者ですね。
原稿は東京に戻れば仕事場で書きますが、取材先のホテルやプレスルーム、移動中の電車や飛行機で書くことも多いですよ。書くのと寝るのは、机が変わろうと、枕が変わろうと、どこでも平気です。
ただ、窓は大きい方がいいですね。仕事場でもホテルでも、しきりのない広い空間が好きで、窓から景色が見えると落ち着くんです。
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くつろいでいる時は靴下を履かないし、腕時計もしません。裸でいるわけにはいかないので服は着ますけど(笑)。何かに縛られるのが苦手なんですよ。仕事でも一応は目標を立てますが、その通りに動くのは嫌いですね。数字だけ追い始めると、本来の目的を見失うこともありますからね。
だから、縁側が好きなのかな。座って足をぶらぶらさせたり、猫がひなたぼっこしていたり、内でもあり外でもあるような不思議な場所でしょう。遊びのある空間というか、あの開放感に引かれますね。
実家は愛媛県のみかん農家で、港町に生まれ育ったせいか、潮風を感じる場所へ行くと、五感が働くんです。海の近くに住んで、のんびり魚釣りでもしたいなと思うこともありますが、外国へ行くにしろ国内にしろ取材での移動を考えると、今のところ東京しかないかなあ…と。
僕にとって海というのは、東京湾のように人工的なところではなく、活気のある港町。潮の匂いに包まれての生活に戻れれば最高ですね。
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子供の頃からの趣味というクワガタレスリング。ご自身で主催され、2005年には見事2位を獲得。 自室では次のレスリング用にクワガタを育てておられる。
住環境といえば、地域の活性化も重要ですよね。
この間、ワールドカップでドイツに行きましたが、ドイツでは地域のスポーツクラブがまちを支えています。誰もがスポーツを楽しむ権利があると考えて、法律で一人当たりの運動場やプールの面積を確保したり、健康増進して医療費の削減にも役立てているんですよ。
日本でも今、地方分権が叫ばれていますが、財源や税源だけ委譲するのではなく、自立しなければ意味がない。例えば、球団やサッカーチームのあるまちは活気がありますよね。観戦だけでなく、住民が自ら楽しめるスポーツクラブなど、日本でも地方にもっとスポーツ文化を根付かせていけば、まちへの愛着が高まり、人も集まって経済効果も生まれます。生活に楽しみがあり、雇用が促進されれば、若者の流出にも歯止めをかけられるはずです。
地域の活性化や自立策として、スポーツは大いに効果を発揮しますよ。僕は世界の成功例を紹介したり、多少のノウハウもありますから、お役に立てれば嬉しいですね。
住環境を考える上で、誰もが住みたくなる魅力的なまちづくりも、これからのこの国の課題ではないでしょうか。




