「あの人に、頼んでよかった。」は、全てのお客さまへの約束であり、私たちが自分自身に設定したハードルです。
ここに、これまでにお客さまと歩んできた実際のエピソードを集めました。
心温まるエピソードの数々をぜひご覧ください。

野村の仲介+は、これからもお客さまに常に寄り添い、最適なご提案をお約束します。

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  • 妹尾江里子
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    いい仲介とは何か。教えてくれるのは、お客様です。

    「女性がひとりで家を買うって、おかしくないかしら?」不安げにそうおっしゃるI様。「女性が家を買うことは…

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    いい仲介とは何か。教えてくれるのは、お客様です。

    「女性がひとりで家を買うって、おかしくないかしら?」不安げにそうおっしゃるI様。「女性が家を買うことはそれだけしっかり働かれて、人生設計もきちんとされている証だと思います」。率直に申し上げたその意見で、I様はご購入へ気持ちが少し動いたようでした。

    しかしI様には、もうひとつ不安が。「不動産営業って、信用できなさそう」。経験の浅いわたしができるのは、とにかく時間を使うことでした。物件だけでなく、周辺のカフェやパン屋も調べておき、お連れする。長時間のご案内になりそうなときは甘いものを準備しておく。お客様が喜ぶことは何か、いつも考えていました。

    そうしてほぼ毎週のように打ち合わせを重ねる中で、I様のお気に召す物件が見つかりました。少し前に別の物件で、購入への不安を解消しきれず見送られていた経緯があったので、今回はより慎重に進めました。しかし…。

    「中古というのがやっぱり気になって…」I様の最後の不安を、見落としてしまっていたのです。わたしは急いで、リフォームのプランをご提案しました。どんな壁紙にするか。インテリアは?I様と、じっくりお部屋のイメージを具体的にする中で、不安は解消していただけたのですが、わたしには反省の時間でした。

    「なんだか昔の自分を見ているようで、応援したくなって」。ご契約のあと、I様にいただいたお言葉は、「もっとがんばれ」に聞こえました。人生の後輩であっても、信頼していただけるプロになる。この一件で強くしたその思いは、今もわたしの糧となっています。

  • 柿内将隆
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    空き家じゃない。家族の思い出を、預かっている。

    「最後まで、面倒くさがらずに寄り添ってくれる人に頼みたいんです」。お客さまがわたしを選んでくださった理由は…

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    空き家じゃない。家族の思い出を、預かっている。

    「最後まで、面倒くさがらずに寄り添ってくれる人に頼みたいんです」。お客さまがわたしを選んでくださった理由は、嬉しくもあり、プレッシャーでもありました。誰も住まなくなった家が残る土地の売却。ご依頼主さまは、亡くなられた所有者さまの娘さまお二人と、孫娘さまお二人の計四名でした。

    四人が離れて暮らしているので一番近い一人を窓口に、と言っていただきましたが、わたしは、全員の想いを受け止めるべきだと考えました。「子どもの頃に遊びに行くのが楽しみだった場所」。「結婚するまでずっといた、心が帰る場所」。みなさまの言葉の中にある、「そこで長く幸せに暮らしてくれる、よいご家族に買ってほしい」。そんな希望を叶えるために。

    売却は簡単ではありませんでしたが、培ってきた情報ルートを駆使してなんとか可能性を探りました。毎週、手紙と電話で四人全員に行っていた報告で、わたしが重視したのは「見学にいらっしゃったお客さまがどんなご家族で、どんな生活を夢見ているか」。条件より、人柄を、きっと大切にされると思ったのです。

    数ヶ月後、ついにあるご家族から好感触が。しかも、「新たに二世帯住宅を建て、両親を呼ぶ」とのこと。これだ、と思いそのご家族とプランのことをご説明したところ、心から喜んでいただき、ご契約の運びに。それは、四人の思い出が、形を変えて引き継がれた瞬間でもありました。

    「亡き(祖)父母も喜んでいると思います」お客さまからいただいたお言葉で、わたしは思いを新たにしました。目の前のお客さまだけでなく、亡くなった方の想いにまでこたえられるか。仲介とは、そういうことをも問い続ける仕事なのだ、と。

  • 増島陽平
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    お客さまが諦めかけてからが、ほんとうの仲介です。

    「わたしにやらせてください。そのエリアは実家もあって詳しいので」。こうしてわたしは、I様のご新居用の土地探しを…

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    お客さまが諦めかけてからが、ほんとうの仲介です。

    「わたしにやらせてください。そのエリアは実家もあって詳しいので」。こうしてわたしは、I様のご新居用の土地探しを担当させていただくことになりました。ご主人様は単身赴任中とのことで、主に奥様とやりとりすることに。

    少しでも不安を和らげたい。わたしは勝手知ったるエリアを、不動産営業の視点でもう一度下見したり、ご案内の際も型通りの営業トークでなく、自分自身のエピソードを交えたりして街の魅力をお伝えしました。とにかく、プラス思考で。

    しかし、なかなか気に入っていただける土地がなく、一旦エリアを広げることに。同時に、I様が本心では望まれている元のエリアの情報も注視していたところ、ある時ご希望エリアで条件にぴったりな土地が出たとの情報が。ちょうど戻られていたご主人様もご案内すると、とても気に入られたご様子でした。

    しかし新たな問題が。I様がご希望のプランを入れてみたところ、土地の間口が20センチ足りなかったのです…。I様の落胆は相当でした。一緒になって落ち込みかけましたが、わたしが諦めてどうする、と思い直し、打開策を考えました。

    わたしが最後に打って出たのは、隣の土地から不足分を売っていただくこと。ダメ元でした。でも、熱意や、真剣さは、わかっていただけるものなのですね。隣の土地の方は、お願いを聞き入れてくださいました。

    いまI様はその土地に、ご希望通りの家を建てている最中。地鎮祭にも呼んでいただき、感謝の言葉を頂戴しました。その時のご夫妻の笑顔。そして、ただ土地をご紹介するだけでなく、お客さまのベストプランをコーディネートできたこと。それがわたしに、充実感を与えてくれています。

  • 熊島佑樹
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    住みかえる嬉しさにあるさみしさを、わたしたちは見逃さない。

    「売らずに賃貸に出すことも考えたんだけど…」。それほどまでに手放しがたいご自宅の売却を、S様が野村に任せてくださった理由…

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    住みかえる嬉しさにあるさみしさを、わたしたちは見逃さない。

    「売らずに賃貸に出すことも考えたんだけど…」。それほどまでに手放しがたいご自宅の売却を、S様が野村に任せてくださった理由。それは、かつて野村不動産から新築でご購入されたときの「信頼」イメージが残っていたからでした。

    S様との細かなやりとりを重ね、売却活動を進めたものの、なかなか契約には至らない日々。「価格を下げた方がいいかも…」悩んでいたその折、野村不動産グループでマンションを買取り、リノベーションしたうえで販売するプロジェクトが始まるという情報が。入念に調べた結果、S様のご自宅であれば、金額やその他の条件面でもご希望が叶うことがわかり、ご提案をしました。

    前向きに検討する、とS様は仰ってくださいましたが、わたしは何か引っかかるものを感じていました。リノベーションするとご説明をしたときの、S様の名残惜しそうなご様子。お子様たちの成長記録が刻まれた、ふすまの柱のお話…。わたしは思い立ち、プロジェクトの担当者に問い合わせました。「あの柱…記念にいただけないでしょうか」

    その後S様に、思い出の柱と離れずに済むことをお伝えしたところ、「それなら」と、売却の意志を固めてくださいました。その時わたしは、「野村」に任せてくださったS様に、「野村」としてこたえることができたのかな、と感じることができました。

    数ヶ月後。生まれ変わった姿を見ていただこうと、元のご自宅にご案内した時のS様の表情は、忘れられません。さみしさのないあの笑顔…。新居にお贈りした柱はいま、インテリアとしてご家族を見守っているそうです。

  • 大家洋平
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    想像を超えた提案ができる。それが仲介のプロ。

    「相場の価格ではムリだって、いろんなところで言われてしまって…」一日も早いご自宅の売却を希望され、ご来店いただいたS様が抱えていた問題…

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    想像を超えた提案ができる。それが仲介のプロ。

    「相場の価格ではムリだって、いろんなところで言われてしまって…」一日も早いご自宅の売却を希望され、ご来店いただいたS様が抱えていた問題。それはS様のお住まいでなく、周囲から苦情が出るほどの住まい方をされていた隣家にありました。

    「まずは詳しく調査をしましょう」。状況を正しく知る必要があると思い、わたしはそうお伝えしました。今までが今までだけに、S様は、それだけでも少しほっとされていたようでした。実際に関係各所にヒアリングを重ねてみると、隣家の問題はあと半年をメドに解決に向かいつつあるとの情報が。

    「すぐ」がご希望のS様に、「半年後」をご提案するのが是か非か。引き延ばせば、仕事が他社へ流れるかもしれない。わたしが仲介のプロとして下した判断は、「お待ちいただく」でした。心の中で「必ず、ご希望価格でお売りします」と誓いながら。

    S様は、わたしを信じてくださいました。わたしもそれにこたえるべく、すでに新居へ越されていたS様に隣家の情報を逐一、ご報告しました。S様よりも、その問題について詳しくなる。そんな意気込みで…。

    運命の半年後、ついに隣家問題は解決。売却活動に入りました。そしてほんの一ヶ月後には、ご成約にいたりました。肝心の売却価格も、もちろんご希望通りで。

    「じっくり待つ」。それはS様にとって驚きの提案だったようです。しかしわたしは、実は確信していました。S様が本当に望んでいらっしゃったのは、早く売れることよりも、安心して適正価格で売れることだったのだと。だってわたしは、仲介のプロ。お客さまの心の声を聞かなければ、いい仕事はできませんから。

  • 山本泰暉
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    マイホームの夢は、形にできる。お客さまを想う力で。

    「新築マイホームが、夢なんです。カウンターキッチンの」うれしそうにご希望を話してくださるW様。その表情と裏腹に、わたしは一抹の不安に…

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    マイホームの夢は、形にできる。
    お客さまを想う力で。

    「新築マイホームが、夢なんです。カウンターキッチンの」うれしそうにご希望を話してくださるW様。その表情と裏腹に、わたしは一抹の不安にかられていました。「新築」は厳しいかもしれない…。

    案の定、エリア内の新築は予算オーバーばかり。条件に近いところをいくつかご案内したものの、決め手に欠ける状況でした。念のためご案内した中古物件が奥様は少し気になったようでしたが、キッチンがカウンター式ではなかったため見送りとなりました。

    物件探しは暗礁に。しかしこれ以上見つかるあてのない新築を探しても、お客さまのためにならない。熟考の末、わたしはリフォームプランを準備して、例の中古物件を再度ご提案することにしました。ご説明の中心は、カウンターキッチンのみならず自分好みの家をつくる楽しさについてでした。
    W様はすぐに乗り気になってくださいましたが、わたしはあえてお伝えしました。「じっくり、考えてみてください」新築がよかった、と後悔させるわけにはいかない、と思ったのです。そして2日後、いただいたお返事は…「ご購入」でした。

    三ヶ月後。W様の夢は、形になりました。奥様は、カウンターキッチンに手を添え、涙ぐまれていました。ご主人様も、嬉しそうなご様子。…途中で、単身赴任が決まっていたにも関わらず。「大丈夫。帰れる家ができたのだから」ご主人様のその言葉を聞いた時、わたしは自分の使命を全うできた気がしました。

    住まい探しは終わりましたが、W様との関係は大切にしていきたいと思っています。この先もずっと頼っていただける存在でいたいですから。

  • 永島
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    家さがしより、
    納得さがしのお手伝い。

    「いい部屋ですね。でも、最上階だと夏は暑そうだし、予算が…」それが、Y様の最初のご感想でした。ご希望の低層階のお部屋が内覧できなかった…

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    家さがしより、
    納得さがしのお手伝い。

    「いい部屋ですね。でも、最上階だと夏は暑そうだし、予算が…」それが、Y様の最初のご感想でした。ご希望の低層階のお部屋が内覧できなかったため、雰囲気だけでも、とご案内した同じマンションの最上階。Y様の、運命のお部屋―。

    少し後、元々の低層階のお部屋をご案内し、やはりY様がお気に召されたとのことで購入の申し込みを頂きました。しかし、交渉を進める中で、仲介のプロとして契約条件面でおすすめできない点が。Y様にそれをお伝えしたところ、ご納得していただき、別の物件を探すことになりました。

    奥様のご実家近くでの近居。候補は多くないですが、これだ、と思える住まいを選んでいただきたい。Y様ご自身が納得して判断できるように、あらゆる情報―エリアのマンション事情や相場感、わたしの考えるメリットデメリットなど―を、お渡ししました。しかし、半年近く探しても条件に見合う物件は見つかりませんでした。

    一方で、時間もネックでした。贈与税優遇の特例が、まもなく縮小されるタイミングだったのです。ご両親からの資金援助を考えると、そこが期限でした。まさにその折、あの最上階のお部屋の値下がり情報が。ここしかない。あとは、「暑さ」の問題だけ。

    ちょうど季節は真夏。わたしは実際のお部屋を締め切ってご説明することにしました。Y様とご両親が、エアコンが入っていないことに気がつかれたとき、もはや言葉はいりませんでした。「眺めもいいし、静かだし。最上階にして、むしろよかったです」後にY様からいただいたお言葉が、わたしにとっていちばんの勲章です。Y様、このたびはありがとうございました。

  • 絢子
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    お客さまの数だけ、
    仲介のやり方はあります。

    「仕事が忙しすぎるので、タクシーで帰りやすい場所に住みたい」K様のそのお言葉から、K様にとって時間管理が何より大切なのだと…

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    お客さまの数だけ、
    仲介のやり方はあります。

    「仕事が忙しすぎるので、タクシーで帰りやすい場所に住みたい」
    K様のそのお言葉から、K様にとって時間管理が何より大切なのだと直感しました。いつまでに、どんな書類、手続きが必要か、完璧にお伝えする。ご多忙なお客さまの時間を一分一秒でもムダにしちゃいけない。

    連絡ひとつにも、ロスをなくしたい。特に大事な内容の時。深夜までお仕事をされているK様に、電話は難しい。かと言って、メールをお送りしてもご帰宅後ではチェックもままならないかもしれない。確実に伝わって、K様のストレスを最小限にする手段…。それは直接お会いすること。事前に携帯メールでご連絡して、K様のオフィスへ。10分程度の打ち合わせ。その繰り返し。

    順調に、契約も終わり、決済の日どりまで決めることができました。ほっとしかかったのもつかの間。多忙を極めるK様から、当日の決済時間を短くできないかとのご要望が。「さすがにそれは難しいので、時間の確保をお願いいたします」…なんて、言えるわけがありませんでした。K様のご事情は、痛いほどわかっていましたから。

    「できる限りのことはします」関係各所と綿密な打ち合わせを重ね、事前の準備を整えた上で、決済当日を迎えました。かかった時間は計算通り、通常の半分以下。「ランチ食べて帰れる!」K様はとても嬉しそうでした。

    思えばわたしも、育児で時短勤務。限られた時間しかないという点で、K様と同じでした。だからこそK様の気持ちになって、K様に合ったやりかたを考えることができたのかな、と思います。わたしもランチの時間、好きですし(笑)。

  • 藤原裕勝
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    お客さまのパートナーになって
    初めて、本当のニーズが
    見えてくる。

    「お客さまを待たせてはいけないよ」最初の内覧の時、私はY様からいきなりお叱りをいただいてしまいました。実際は約束の5分前に行ったので…

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    お客さまのパートナーになって
    初めて、本当のニーズが
    見えてくる。

    「お客さまを待たせてはいけないよ」最初の内覧の時、私はY様からいきなりお叱りをいただいてしまいました。実際は約束の5分前に行ったのですが、Y様はそれより前に到着されていたのでした。Y様は、長い間クルマのディーラーをされていた方で、言わば営業の大先輩。お客さまでありながら、わたしを育てようとしてくださっていたのです。

    そんなY様に、もっと認められたい。わたしは物件資料を送る際も、手書きで意見を添えたり、参考資料をつけたり、Y様が疑問に思いそうなことに先回りで対応することに務めました。その甲斐あってか、Y様との信頼関係は深まっていきました。しかし、物件はいっこうに決まる気配がありませんでした。「津波の心配がない、マンションの2階以上」という物件は、ほとんどご案内していたのですが…

    何か理由があるはず。Y様のお住まいにお伺いしたとき、それは明らかになりました。わたしの目に飛び込んで来たのは、奥様がよく手入れした美しい庭。お二人の本当のご希望は、「庭付きの1階部分、かつ津波の被害想定エリア外」だったのです。わたしはすぐに物件を集め、「高台マンション1階特集」なる資料をお渡ししました。「ここなら」奥様からその言葉をいただいたのは、それからすぐのことでした。

    お引き渡し後、初めて新居にお伺いした時は、さすがに胸にこみ上げてくるものがありました。私がY様ご夫妻につくって差し上げたかった理想の未来が、目の前で形になっているのですから。前の家に負けないくらい、美しい庭。嬉しそうに植物の説明をしてくださる奥様。そして…Y様の言葉。「藤原君に、頼んでよかった」

  • 佐藤千明
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    自分の売り文句は、
    自分へのハードルでもある。

    「男性営業マンには負けないフットワークと熱意」。H様との出会いのきっかけは、DMに書かれたわたしの売り文句。ご相談は、この一年ずっと…

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    自分の売り文句は、
    自分へのハードルでもある。

    「男性営業マンには負けないフットワークと熱意」。H様との出会いのきっかけは、DMに書かれたわたしの売り文句。ご相談は、この一年ずっと売却活動してきたものの、なかなか売れずにあきらめてしまったというマンションについてでした。

    「高値でなくてもいいから、できるだけ早く売却したい」H様の切実な思いを受けて、わたしは打ち合わせが終わるとすぐに物件へ足を運びました。日の当たらない半地下、かなりの築年数…条件としては難しい物件。これまでの流れで売却活動を続けても、おそらくお客さまの満足にはつながらない。方針を根本から見直す必要がありました。

    わたしが選択したのは、売り先を一般の方から、買取業者に変えること。売値は割安になる可能性が高いものの、確実に早く手放せる。 これ以上長く維持するコストを考えれば、そのほうがベターだと思ったのです。でも、「早いけど安い」ではプロじゃない。金額面でも、お客さまにご満足いただきたい―わたしはよく知っている買取業者から全くの新規まで合わせて30社近く連絡し、H様との打ち合わせから3日後には最高値をつけてくれる業者を見つけました。

    その数日後には、契約成立。 短いけれどとても濃い一週間が終わりました。何よりもほっとしたのは、H様の1年にも渡る負担を解消できたこと。時は折しも、クリスマス。「あの家をたったの一週間で、しかもあんな値段で売ってくださるなんて…。佐藤さんは、わたしたちにとってのサンタですね!」そう仰ってくださったH様の笑顔が、わたしにとって最高のプレゼントになりました。

  • 森川
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    仲介マンがイエスマンなら、
    いい物件は手に入らない。

    「今度こそ、このマンションを買いたい」K様のご希望は、過去に買い逃したことがあるという人気マンション。そのエリアはマンション自体が…

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    仲介マンがイエスマンなら、
    いい物件は手に入らない。

    「今度こそ、このマンションを買いたい」K様のご希望は、過去に買い逃したことがあるという人気マンション。そのエリアはマンション自体が少なく、出るとすぐに売れてしまうため、わたしはその日のうちにご案内しました。K様もその場でご購入の申し込みをしてくださいましたが、タッチの差で他のお客さまに決まってしまいました。

    「もっといいお部屋を見つけてみせます」自分の言葉を現実にするために、エリア内の物件をくまなく探しました。ひと月後、K様がご希望の、幼稚園に近い物件がひとつだけ見つかりました。「予算オーバーだけど、なんとかこの物件に決めたい」K様はおっしゃってくださいました。金額面は、できるだけ予算に近づける交渉を売り主様と繰り返し、どうにかご契約の日取りまで決めることができました。しかし…

    「予定が重なっているので契約日を先延ばしてほしい」購入資金の援助をいただくK様のご両親からのご依頼でした。K様を心配されてのことでしたが、先延ばしにすれば他から申し込みが入る可能性がありました。わたしはすぐにK様に、ご両親宅へ伺って説明することを提案しました。時間が遅かったので電話になりましたが、ご両親にも「任せる」と言っていただき、無事に契約の運びとなりました。

    お引き渡し日。新しい家を走り回るK様のお嬢様を見て、「本当によかった」と思うと同時に、「K様ばっかりずるいなぁ」という思いに駆られました。そしてわたしは…自分の家を買いました。仲介マンとして見届けてきたお客さまの幸せは、いつしか自分自身のあこがれにもなっていたのです。

  • 長弓乃嵐杏
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    生まれてくるご家族も、
    わたしたちにはお客さまです。

    「家族が増えるので、家を持ちたい」電話口のY様のご希望は、人気物件でした。当時新人だったわたしでも、他の買い主様と競合になることが…

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    生まれてくるご家族も、
    わたしたちにはお客さまです。

    「家族が増えるので、家を持ちたい」電話口のY様のご希望は、人気物件でした。当時新人だったわたしでも、他の買い主様と競合になることが容易に想像できました。ご出産を控えた大切な時期に、住み替えが負担になってはいけない。今のうちにできることはないかと考え、わたしはローンの事前審査をご提案しました。

    数日後、店頭にいらしたY様に物件について具体的にご説明したところ、購買意欲がぐっと高まったご様子でした。わたしは、ぐっと気を引き締めました。経験は浅い。だからこそ、Y様のことを考える量では、誰にも負けない。

    内覧の日、わたしはあるものを手渡しました。それは、物件の周りの産婦人科、保育園、小児科の位置を書き込んだ資料。Y様のご要望ではありませんでしたが、同じ女性として、お母様になるY様にはきっと必要だと思ったのです。

    和やかな内覧の直後、Y様はご購入の意思をくださいました。数日後、売り主様もそれにこたえるように、Y様へのご売却を決めてくださいました。ローンの事前審査が通っていたこともあります。でも決め手は、Y様が描いた希望を、売り主様が強く感じ取ってくださったことでした。

    「この家に住めて、本当によかった。長弓さんのおかげです。あの資料も、購入を後押ししてくれました」後日いただいたお言葉で、Y様ご夫婦と生まれてくるお子様の未来をつくるお手伝いができたのかな、と実感する ことができました。

    しかしその数ヶ月後、わたしは自分の想像力の至らなさを痛感しました―。Y様が送ってくださったご家族の写真に写るお子様のかわいらしさは、わたしの想像なんて軽く超えていたのですから。

  • 中山翔太
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    仕事をお断りする、
    という誠意もある。

    「今回のご依頼は、わたしがお受けしないほうがいいかもしれません」Y様にそうお伝えしたのは、ご実家の売却をご相談いただいた時の…

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    仕事をお断りする、
    という誠意もある。

    「今回のご依頼は、わたしがお受けしないほうがいいかもしれません」Y様にそうお伝えしたのは、ご実家の売却をご相談いただいた時のこと。新人時代の初契約からお世話になっていたお客さまだけに、それは苦渋の決断でした。

    Y様のご実家は、わたしの担当エリアとはかなり離れていました。無理をして引き受けることもできましたが、それではお客さまのためにならない。そう思ったわたしは上司とも相談の上、そのエリアを担当する店舗をご紹介しました。

    しかしY様は、「あなたでないなら…」と、物件の最寄り駅にある他社への依頼を決められました。それから半年。その間も何度か相談をお受けしていたこともあり、状況が芳しくない旨をお知らせいただきました。であれば、と、わたしがサポート役で入ることを約束し、以前ご紹介した店舗をご提案したところ、今度はご快諾いただくことができました。

    そのひと月後。売却が無事に成約したところで、Y様から新たなご相談を頂きました。老後の安定収入を考え、売却資金を元に一棟アパートを買いたい。ぜひあなたに担当してほしい。ありがたいご指名を受けたいのはやまやまでした。でも、収益物件であれば専門部署のほうが、 より良い提案ができるはず―わたしは再び、パイプ役に徹することを選びました。

    「信頼できる『野村の皆様』に助けられ、ありがたく思っております」チームで臨んだその仕事で、お客さまからこんな言葉をいただきました。仕事を独占し、自分の成績を上げるのは簡単です。でもわたしは、そうはしません。仲介マンはあくまでも、お客さまの利益を最優先に、できることすべてをするのが仕事ですから。



  • 海渡
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    「売りたい」にある
    「売りたくない」にも、
    こたえたい。

    「この家を、終の住みかにする」そんな思いで、O様が新築の「プラウド」を購入されたのは8年前のこと。しかし、急な転勤で…

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    「売りたい」にある
    「売りたくない」にも、
    こたえたい。

    「この家を、終の住みかにする」そんな思いで、O様が新築の「プラウド」を購入されたのは8年前のこと。しかし、急な転勤で手放さなくてはならなくなり、わたしが売却を担当することになりました。

    O様のお宅は、8年経っているとは思えないほどきれいで、隅々まで手入れが行き届いていました。それは愛着の証そのもの。この家を売るならば、絶対に大切にしてくれる人でなければ―。物件写真も、ありきたりにしたくない。わたしは、インテリア雑誌に載せるような気持ちでO様宅を撮影しました。

    O様の思いが呼び寄せたのでしょう。物件探しが難航していたあるお客さまに、会話の中で何かピンとくるものを感じたわたしは、O様宅をご提案しました。お連れしたO様宅に、お客さまは一目惚れ。その表情には、ずっと大切に住まわれる未来を見ることができました。

    売却も無事完了し、新居へのお引っ越しが済んでも、わたしは仕事を終えるわけにはいきませんでした。O様にはきっと、思い出を手放してしまった気持ちが残っているはずだから。答えは、自分が撮った物件写真にありました。大切な思い出が凝縮されたその写真と、新築当初の外観写真をアルバムにして、プレゼントしたらどうだろう―。

    「さみしい気持ちもありましたが、人生を次のステップに進められそうです」O様は後に、そう仰ってくださいました。お渡ししたアルバムを感慨深げに眺めるO様の表情は今も忘れられません。こんなことがあるから、わたしは仲介の仕事が好きで、続けていけるのだ、と思います。




  • 中島健介
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    親身とは、時にプロの視点を
    忘れてみること。

    仲介マンとしてベストを尽くす。そのために必要なのは、時に仲介マンとしての自分を否定してみること。「お客さま」と「仲介マン」の間柄を…

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    親身とは、時にプロの視点を
    忘れてみること。

    仲介マンとしてベストを尽くす。そのために必要なのは、時に仲介マンとしての自分を否定してみること。「お客さま」と「仲介マン」の間柄を、気持ちの上では飛び越える。たとえばお客さまの家族だったら、というつもりで。これはそのきっかけになったお話です。

    海外で暮らすY様からのご依頼。それは、日本でひとり暮らしするお母様の住みかえ。築年数の経ったマンションから快適なタワーマンションへ。Y様は頻繁には帰国できませんでしたので、わたしがお二人の間に入り、新居さがしを始めました。

    時差にも配慮しつつY様とお母様と密なコミュニケーションを取り、物件選びまでは順調に進みました。しかし…。手付金をご用意いただくとき、お母様は戸惑いながら口にされました。「現金を持ち運ぶのは不安なので、小切手にしたい。でもやり方がわからなくて…」銀行へ同行し、無事に手続きは済みましたが、わたしには反省すべきことでした。お母様の不安は、察知できたはず―。

    新居の引き渡し直前に、もうひとつ、気がかりなことが。お母様にとっては問題ではないかもしれない。でも…。しばらく考えた結果、わたしはあるものをお渡ししました。それは、英語表記のみの浴室乾燥機のスイッチを、日本語にした手作りシール。おせっかいだったかも…。恐る恐るお母様の顔を見ると同時に、「ありがとう」が聞こえてきました。

    後日、Y様からも重ねて感謝の言葉をいただきました。Y様が遠方だったことが、いつの間にかわたしに「家族の目線」を与えてくれていたのです。時には仲介マンを越えて、身内のような気持ちで考えてみる。それが、わたしがこの仕事で学んだことです。

  • 加藤
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    仲介するのは、家ではなく、
    人の思いです。

    家の売却を担当することになった仲介マンの、気が引き締まる瞬間。それは、お客さまのご自宅をじっくり拝見したとき。そこには、あるから…

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    仲介するのは、家ではなく、
    人の思いです。

    家の売却を担当することになった仲介マンの、気が引き締まる瞬間。それは、お客さまのご自宅をじっくり拝見したとき。そこには、あるからです。ご家族の歴史が。育まれてきた物語が。

    あるハウスメーカーからの紹介で、F様のご自宅を訪ねたときのこと。わたしは言葉を交わす前に、F様が大切に子育てをされている、と感じました。使いやすくリフォームされた子ども部屋。お嬢様のお部屋にある、日本では手に入らないクロス。お金だけでは測れない価値が、F様のご自宅にはありました。

    それから間もなく、売却活動がはじまりました。奥様が中心に動かれるとのことで、わたしは女性の視点も交えながら、不安を払拭するようにつとめました。メールではなく、直接お会いする。電話でお話しする。そうすることで、お客さまがご自分でも気づかれていなかった不安も、見えてくるからです。

    築年数が経っていたこともあり、正直なところ、売却活動は楽とは言いがたいものでした。しかし、わたしには確信がありました。一足早くお引っ越しを済まされたF様の小さなお子様が、泣いて別れを惜しんだほどの思いは、必ず誰かを引き寄せる、と。その確信は、新しい買い主様という形で結実しました。

    F様ご一家から、わたしも素敵な思い出をひとつ、いただきました。売却も無事終わった少し後。奥様がわざわざ訪ねてきてくださいました。「見た目と違ってサバサバした方だから、柄を迷ったんだけど…」頂いたのは、かわいいクマのハンカチ。それを使ったことは、一度もありません。宝物だからです。F様ご一家とわたしとの、物語がつまった。



  • 藤田暁子
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    お客さまからのご投稿
    藤田 暁子とのエピソード

    間もなく二人の子供も社会人となり、一人暮らしを始めるだろう。そうなれば、十数年を過ごした郊外の一戸建ては、夫婦二人には…

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    お客さまからのご投稿 
    藤田 暁子とのエピソード

    間もなく二人の子供も社会人となり、一人暮らしを始めるだろう。そうなれば、十数年を過ごした郊外の一戸建ては、夫婦二人には広すぎる…「元気なうちに住み替えよう。」と夫婦で決め、都内の中古マンションを探し始めました。

    藤田さんはそうして出会った方の一人で、初対面となった物件見学の日、私たちの希望を細かく聞いて下さり、とても話しやすい方だと感じたのを覚えています。あいにくその物件はお断りをしてしまったのですが、次の日から、私たちの条件を考慮した物件がメールで届き始めました。情報を頂く中で、素人の私たちは「何故この物件のほうが価格が高いのか」など何も分からず、いろいろと尋ねましたが、その度に詳細の専門知識を分かりやすく、かつ明快に即答して頂き、プロとしての研鑽と力量を感じました。

    そのようなやりとりが続き、数ヶ月後、私はあるマンションの購入を決断しました。ところが、藤田さんから返ってきたのは予想もしなかった言葉でした。

    「出来れば、もう一度ご覧になってからお決めください。」

    購入希望者が「買う」と言えば、間髪を入れずに契約に進みたいはずです。それなのに「もう一度見ましょう。」とおっしゃる…これには驚きと同時に、藤田さんの仕事に対する矜持を見た思いでした。

    5日後、私たちは改めてその物件を訪ねることになり、最初の見学時に気付かなかったネガティブポイントにも目が留まりましたが、その時も率直かつ納得のいく説明を頂き、購入の意思をしっかりと固めることができました。藤田さんの「本当に納得できる住まいを選んでもらいたい。」という想いが伝わり、彼女への信頼は揺るぎないものになりました。

    無事に入居して約一週間が経った頃、藤田さんが新居に来られて、「いかがですか。何かあればいつでもおっしゃってくださいね。」と言って下さりました。

    それから1年と少しが経ったある日、近くの商店街で女性から声をかけられ、誰かと思って振り返ると、そこには当時と変わらない藤田さんの姿がありました。

    「お住まい、いかがですか。」

    新居を決めた時のことが、昨日のことのように思い出されました。終身保障のような、変わらぬお心遣い。藤田さん、あの時はありがとうございました。そして、これからもよろしくお願いします。




    W様、この度はプラスストーリーをご投稿下さり、誠にありがとうございます。お住まいのお引渡しからは、もう2年以上経ちましたが、お変わりございませんでしょうか。「終身保障」とまで感じて下さっていることに大変嬉しく思います。今後も、末永く、宜しくお願い申し上げます。

  • 竹内健人
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    人は、運命の家と出会える。
    仲介マンがあきらめなければ。

    お客さまにとって最良の物件は、今あるものの中にあるとは限りません。それは、明日売りに出るかもしれない。一年後かもしれない。肝心なのは…

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    人は、運命の家と出会える。
    仲介マンがあきらめなければ。

    お客さまにとって最良の物件は、今あるものの中にあるとは限りません。それは、明日売りに出るかもしれない。一年後かもしれない。肝心なのは、見つかるまで粘りつづけること。人には、運命の物件がある。わたしはそう思っています。

    お電話でお問い合わせいただいたK様は、東京へ移り住んだ娘さんご夫婦と同じマンションのご購入を検討されていました。しかしあいにく、その時売却中の物件はありませんでした。見つかり次第ご連絡するとお約束し、わたしは電話を切りました。

    直後、娘さんご夫婦のお部屋を仲介したのは、実は同じ部署の先輩だったことがわかりました。わたしは不思議な縁を感じ、何とかK様の近居のお手伝いをしたい、と思いました。

    同じマンションではないものの、近所の物件をK様にご提案してみましたが、やはり「同じマンション」は譲れない条件のようでした。それほどまでに、遠く離れた仙台でのひとり暮らしがさみしく、不安だったのだと思います。

    早くなんとかしたい。その一心で考えうる全てのルートを当たっているうちに、偶然、もうじき売却物件が出るという情報をつかみました。それは、お問い合わせからたった2日後のこと。部屋の情報を詳しく見たわたしは、それが運命の物件であることを確信しました。K様にご報告したときの反応は、今でも忘れられません。

    「娘の隣の部屋だわ!」

    不動産購入の運や縁は、コントロールできるものではありません。しかしわたしは、たとえ無駄な努力であっても、それを引き寄せるための試行錯誤を続けていきたいと思います。ひとりひとりの仲介マンは、お客さまの幸せを背負っているのですから。

  • 原田裕太
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    ご希望の条件を聞くだけでは、
    何も聞いていないのと同じです。

    新入社員のときの仕事を思い出すと、カンタンなことさえできていなかったなあ、と思います。でも、仕事ができないからこそ、できていたことが…

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    ご希望の条件を聞くだけでは、
    何も聞いていないのと同じです。

    新入社員のときの仕事を思い出すと、カンタンなことさえできていなかったなあ、と思います。でも、仕事ができないからこそ、できていたことがあるのも確かです。仲介マンが、決して忘れてはいけないこと―。

    初仕事だったS様とのお取り引きは、つまずきからのスタートでした。ご希望の物件が、タッチの差で売れてしまったのです。それでもS様はわたしを信じて、任せてくださいました。

    期待にこたえたい。でも、わたしのスキルは、決して高いとは言えませんでした。ご希望エリア、間取り、ご予算、築年数など。基本的な条件は全てお聞きし、見合う物件をご提案しましたが、どれもご契約には至りませんでした。

    条件通りのはずなのに、なぜ決めていただけないのか…。わたしに残された術は、持てる想像力をフル活用することでした。物件の条件ではなく、お話をとことんお聞きして、お客さまさえ気づいていないニーズを探し当てる―。S様の本心。それは、何気ない会話の中にありました。

    「…やっぱり、娘の家の近くに住みたいのかもなあ。」

    そこからご契約に至るまで、時間はかかりませんでした。物件は、必ずしもわたしを通してご購入いただく必要はありませんでしたが、お客さまはあえて、わたしを選んでくださいました。

    「新人らしさは随所に感じるけど、誠実に対応していただけたから」

    わたしはS様に、仲介の仕事とは何か、教えていただきました。仕事に慣れてきた今でも、わたしは自分自身に問いかけます。「お客さまの心の声を聞いているか」そうでなければ、わたしは新入社員のわたし以下、になってしまいますから。

  • 田口泰輔
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    野村の仲介マンは、
    疑い深い。

    「お客さまの満足のために」。よく聞くフレーズが、わたしはどうにも好きではありません。お客さまを相手にお仕事させていただく以上、そんな…

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    野村の仲介マンは、
    疑い深い。

    「お客さまの満足のために」。よく聞くフレーズが、わたしはどうにも好きではありません。お客さまを相手にお仕事させていただく以上、そんなのはあたりまえじゃないですか。本当にお客さまに満足していただきたいなら、プロとしての自分の仕事が100点かどうか疑い続ける。それしかないと思います。

    U様は、ご子息の独立を機にご自宅を売却し、新居を購入されたいとのことで、わたしが担当させていただいたお客さま。住みかえが初めてだとのことでしたので、わたしは週に3~4度は訪問させていただき、売却のことや新居のことをご説明し、不安をひとつひとつ解消していただこうと努めました。

    数週間後、まずは気に入られた新居が見つかりました。その購入資金は、ご自宅を売却して得るはずでしたが、こちらは買い手がまだ見つかっていませんでした。お引っ越しのご都合で、時間をかけられる状況ではありませんでしたので、売り先を個人から不動産会社へ切り替えることをご提案しました。(金額は少し安くなるものの、そのほうが早く確実に売れるからです)結果として、お客さまのご要望に沿ったお買いかえを実現することができました。

    無事に終えたお取り引き。 でもわたしには、ひとつの心残りがありました。あの時の判断は正しかったのだろうか。一万円でも高く売る方法は、本当に他になかったのだろうか…。

    U様の新居をお訪ねして、 玄関前でお待ちしている時、わたしは引き返して帰りたい衝動に駆られました。もしもU様が、住みかえを後悔していたら…。

    「田口さん!」ドアを開けられたU様の笑顔は、それが杞憂であったことを教えてくれました。「ここに決めて、住みかえをして、心からよかったです。」そのお言葉を聞けて、わたしは嬉しかったというよりも、救われたような思いがしました。

    完璧な仕事かどうか自分を疑い、不安を抱え続ける。それは不動産仲介という仕事の宿命。でも、だからこそわたしは仲介マンを続けられるし、やりがいのある仕事だと感じている気がします。




  • 誠二
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    お客さまからのご投稿 
    浦 誠二とのエピソード

    私達は、それまで住んでいた賃貸住宅の家賃の値上がりが心配だったことと、ちょうど長男が小学校、次男が幼稚園に上がるタイミングでも…

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    お客さまからのご投稿 
    浦 誠二とのエピソード

    私達は、それまで住んでいた賃貸住宅の家賃の値上がりが心配だったことと、ちょうど長男が小学校、次男が幼稚園に上がるタイミングでもあったので、家族全員が安心できる「我が家」を探し始めました。

    他の会社で物件を見ても「ピン」と来ない状況が続いていた頃のことです。少し前にチラシに掲載されていた物件が気になって、御社を訪ねてみました。その時に対応頂いたのが浦さんでした。その物件は既に売れてしまっていましたが、私達の希望条件や「何故今、家を探しているか」について細かくお話しを聞いて頂いた後、きっと他の会社さんと同様、次々と物件を出してきて、「これはお薦めです。今から見に行きましょう!」と誘われるものと思っていました。

    ところが浦さんは、「承知しました。物件が見つかりましたらご連絡させて頂きます」とだけおっしゃり、その日の面談は終了でした。「しつこくされたらどうしよう…」の不安が消えると同時に、「普通はいくつか紹介されるけど…」と正直、拍子抜けの感じもありました。それから暫く経ち、浦さんから「是非、見て頂きたい物件が出ました!」と、初めて連絡がありました。そして、今住んでいるのは、何とその物件です。

    情報量の多さを“売り”に信頼を得ようとするのが不動産の営業さんだと思っていましたが、浦さんのアプローチは全く異なり、私達にとって最適な物件だけを紹介して下さり、まさに「過不足ない対応」でした。 もちろん、ひと言で「過不足ない対応」と表現してしまえば、それまでですが、私も仕事柄、長年営業の方と商談してきましたので、その難しさは身に染みているつもりです。私達と同じ目線とプロの視点を併せ持っている浦さんだからこそ、ひとつの物件だけの紹介でも、私達は決めることが出来たのだと、今、改めて思っています。

    まさか東京で一戸建を買うとは夢にも思っていませんでしたが、家内も子供達も新居となった「我が家」に大満足で暮らしています!

    T様、初めてお会いしたあの日のことは今でもよく覚えています。折角ご来店頂いたにもかかわらずお問合せのお住まいは既に売れてしまっており、非常に残念な思いをさせてしまいました。ただ、T様の真剣なお気持ちをお伺いしておりましたら、何としてでもご希望に叶うお住まいを見つけなければと、正直使命感のような責任の重さを感じておりました。今のご新居に巡り会えた時私は直感めいたものを感じて、すぐにご紹介させて頂きましたが、T様のお役に立つことができて本当に良かったです。また、温かいお言葉、誠にありがとうございました。

  • 漆崎一義
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    営業マン失格でも、
    仲介マン失格とは限らない。

    できる営業マンって、どんな人だと思いますか?バンバン契約を取って、稼ぐ人。ふつうはそうですよね。でも、少なくとも、わたしのいる…

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    営業マン失格でも、
    仲介マン失格とは限らない。

    できる営業マンって、どんな人だと思いますか?バンバン契約を取って、稼ぐ人。ふつうはそうですよね。でも、少なくとも、わたしのいる「野村の仲介+」では、それだけが全てではないようです。

    土地をお探しだというH様を担当させていただいたときのこと。三ヶ月に及んでさまざまな物件をご案内させていただき、直接お会いできないときもメールでのやりとりを重ね、信頼関係ができつつありました。そんな折、お客さまがご自身で偶然にもいい土地を見つけられたとのことで、相談を受けました。

    「本来であれば土地購入を、ここまでお世話になったあなたにお手伝いしてほしいが、相手方の都合でそれが叶いそうにない。どうしたらよいでしょう…。」「どうにかわたしを通して下さい!」営業マンとしてその言葉がのどから出かかりました。しかし、その土地がお客さまにとって二つとない物件であることも、三ヶ月のお付き合いの中で、わかっていました。「この土地を購入すべきです。わたしのことは気にせず商談を進めてください」全てを飲み込んで、わたしはお客さまにそうお伝えしました。

    会社に利益をもたらす営業マンとしては、わたしは失格かもしれません。でも、仲介の仕事は、単に家や土地を売ることではなく、家を買いたい、売りたいお客さまの望みを叶えることだ、とわたしは思います。仲介手数料は、お客さまの「仲介さんに頼んで、よかった」という思いの、一つの形に過ぎません。「しょうがない、次行こう。」ことの顛末を報告したときの上司の短いセリフには、「成果を出せなかったことは反省せよ」と、「だが、野村の仲介マンとしては合格」の両方が入っていたような気がします。

    (後日談)その後の土地売買ですが、相手側の調整がうまく行かず、お客さまは契約をとりやめにされました。再びわたしが担当させていただき、別の土地を無事にご購入されました。

  • 中嶋啓太郎
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    「信頼されよう」なんて、
    図々しいと思う。

    身の回りで、ホントに腹を割って話せる人ってどのくらいいますか?身内を除けば、数人もいれば多い方だと思うんです。しかも、たいていは…

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    「信頼されよう」なんて、
    図々しいと思う。

    身の回りで、ホントに腹を割って話せる人ってどのくらいいますか?身内を除けば、数人もいれば多い方だと思うんです。しかも、たいていはそれなりの年数付き合ってきた人ですよね。私はお客さまにとって、ごく最近知り合った人物。しかも、「不動産の仲介業者」という関係、いや、関係「にしかすぎない」のに、やすやすと信頼してもらえるはずがないと思うんです。それでもお客さまに、家のことを託していただけるのは、「私たちがプロだから」。それに尽きると思います。

    あるお客さまを担当させていただいたときのことです。私は「この家は、おすすめです」と言うことがなかなかできませんでした。充分に合格点の家は何件も見つかりました。でも。「通勤が辛くてもいい。とにかく子どものためにいい環境を」 というお客さまの並々ならぬ決意に、合格点の家では解答にならない。そう思ったのです。「この家はどうですか?」「いいとは思いますが、100点ではありません」まるで仲介業者とお客さまの立場が逆転したようなやりとりを経て7件目。見つかったのは、目指していた100点満点の家。

    「この家は、おすすめです」

    「中嶋さんがそう言うなら間違いないよ」 お客さまがふいにつぶやいた一言は、どんなお礼のお言葉よりうれしかったのを覚えています。

    「信頼されよう」なんて、ホントに図々しいと思うんです。「プロの仕事をする」それしか、信頼される方法はありませんから。

  • 野村友香
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    「ダメもとだったから、
    気にしないでください」

    お客さまの笑顔に、私は申し訳ない気持ちでいっぱいでした。売り主さまのお宅をごらんになったお客さまがとても気に入られた、すてきな置き照明…

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    「ダメもとだったから、
    気にしないでください」

    お客さまの笑顔に、私は申し訳ない気持ちでいっぱいでした。売り主さまのお宅をごらんになったお客さまがとても気に入られた、すてきな置き照明。なんとか譲っていただくお願いをしたのですが、売り主さまも一生ものとしてとても大切にされていたので、それ以上無理を言うことはできなかったのです。

    その後、家の売買そのものは、滞りなく終わりました。でも…お客さまに、ほんの少しでも心残りをつくってしまったことが、私の胸につかえていました。引き渡しが終わってからも、私は時間を見つけてはインテリアショップを見て回りました。頭に描いていたのは、あの置き照明。ただ、お引っ越し祝いとしてどうにか用意できたのは、あれよりもかなり小ぶりで、雰囲気はどことなく似ている別のものでした。こんなもので喜んでいただけるだろうか…。不安はありましたが、何もしない方が後悔すると思った私は、それを持ってお客さまのお宅を訪ねました。

    同じものをプレゼントできなかったことを謝ると、お客さまは笑っておっしゃいました。「どうして謝るんですか?照明のこと、覚えていてくれてとってもうれしいのに。ホントにありがとうございます。」そのお言葉で、ようやく救われたような気持ちになったのを、今でもよく覚えています。お客さま。お礼を申し上げるのは、私の方です。本当に、ありがとうございました。

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