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特集・水とともに暮らす

  遙か昔から、人々の暮らしや文化を育み、
私たちの生活を支えてきてくれた水。
   お米をといだり、コーヒーを淹れたりするときに、
その「変幻自在ぶり」が当たり前だと思っていませんか?
 考えてみると水は、氷や蒸気にもなる不思議な存在です。

水は、私たち生命の源です。
人間の体の約60~70%が水分ということからもわかる通り、水が植物や生物、自然を育み、地球を誕生させました。一杯の水が自然の恵みであり、渇いた喉を潤す唯一の存在なのです。
普段の生活で水は、蛇口をひねれば出てくる当たり前のものであり、「暮らしの中に当然にある水」です。
その大切さを改めて意識することは、少ないかもしれません。だからこそこれを機に、水とじっくり向き合ってみませんか?
  昔は、川で野菜や果物を冷やし、茶碗などを洗い、その洗いカスをフナや鯉が食べるといった自然のサイクルで、人と魚が水と一緒に共生していました。
水と人が密接に付き合い、綺麗な水を守っていたわけです。
都会で育った人にとっては、今や想像もできない光景でしょう。
でも、昔と同じように、琵琶湖へと注ぐ針江大川周辺では、現在も「川端(かばた)」と呼ばれる独特の水文化が根づいています。
そこで暮らす人々にとって「いい水」とは、生きものすべてにとって「やさしい水」だということです。
そういった暮らしを実現してみよう、なんて難しいことですが、少しだけ、こだわることは簡単です。
東京近辺にも、名水が飲める場所がありますし、食料品店に行けば、おいしいミネラルウォーターがあります。
そうやって、「飲む水」「使う水」「楽しむ水」と意識していけば、なんと、たくさん水に助けられているだろうと、気付かされるかもしれません。
これからも、暮らしに役立てられる水に感謝しながら、あらためて「ありがとう」と言いたくなるはずです。

監修・撮影協力:ウォーターカフェ&バー アルティカ
日本では数少ないミネラルウォーター専門のカフェ&バー。ミネラルウォーターを使ったおいしい料理とお酒、心地良いライブと一緒に水の不思議な魅力に気付かせてくれるお店です。今回「ミネラルウォーター使いこなし術」で紹介したミネラルウォーターは同店で扱っているもの。「ウォーターライフ」という通販サイトも運営し、日本と世界各国の水を販売しています。
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ミネラルウォーター使いこなし術

私たちの体内をめぐる水分は、一日に約2.5リットル。代謝を良くし、体の調子を整える重要な役割を担っています。
どうせ飲むなら、体にいい水を摂りたいと思うのが当然。ここでは、ミネラルウォーターの使いこなし術をご紹介します。
まず、ミネラルウォーターにはカルシウムやマグネシウムなどのミネラル分が含まれていることに注目してください。
これらの量を表す指標には、カルシウムイオンとマグネシウムイオンの合計量を数値化した「硬度」を用います。
最近では便宜的に「超軟水(0~50未満)」「軟水(51~100未満)」「中硬水(101~300未満)」「硬水(301以上)」と細かく分けることもあります。

いわゆるミネラル分が多い水を「硬水」、少ない水を「軟水」といいます。
また、この他にもカリウムやナトリウム、ペーハー値などの成分も表示され、水ひとつをとっても様々な個性と差があり、それによって味も効能も違ってきます。これらを踏まえ、料理上手な方にはミネラル分の少ない「軟水」、健康志向の方にはミネラル分の多い「硬水」と、今や400~500種類もあるミネラルウォーターの中から、自分に合った水を見つけて健やかな暮らしの幅を広げてみてください。

超軟水
緑茶やだしをとるときに最適。
口当たりが滑らかで、飲みやすい。
写真右から ミネラルバランスが良い天然アルカリ温泉水「樵のわけ前1117」(硬度2mg/L)は、硬度が低く飲みやすいです。「Vana Max 160(バナマックス)」(硬度27mg/L)は、高血圧を抑えるバナジウムを含んだ水です。「北海道の天然水 摩周湖」(硬度19mg/L)は、外気に触れることなく採水されました。
硬度が0以上50未満のものを超軟水と言います。清涼感があり、飲み水に向いています。ミネラル分が少なく、緑茶やだし、野菜の蒸し茹でなどのときに使うと良いでしょう。緑茶やだしをとる場合、素材の味がすぐに水に溶け出すので、時間をかけずに作ることができます。ですが、長く水につけるのは禁物。苦味まで染み出てきてしまうので、早めに取り出すことが大事です。また、ミネラルが少ないため薬を飲むときにも良いとされています。
写真右から ミネラルバランスが良い天然アルカリ温泉水「樵のわけ前1117」(硬度2mg/L)は、硬度が低く飲みやすいです。「Vana Max 160(バナマックス)」(硬度27mg/L)は、高血圧を抑えるバナジウムを含んだ水です。「北海道の天然水 摩周湖」(硬度19mg/L)は、外気に触れることなく採水されました。
軟水
日本人が一番おいしく感じる
適度なミネラルを含む水。
写真右から 「B.W(ビーダブ)」(硬度88.4mg/L)は、水分子(クラスター)が小さく、体に浸透しやすいと言われています。「π(パイ)エナジー」(硬度60~70mg/L)は、吸収力に優れ、生体水に近いやさしい水です。「飛騨の水」(硬度85.9mg/L)は、そのまま飲むのはもちろんコーヒーにも最適です。
硬度51以上100未満のものを軟水と言います。日本の地形は山から海岸まで傾斜が大きい火山国。そのため、地下水が浸透して流れる速度が速く、ミネラル分があまり水に溶けずに採水されます。日本に軟水が多いのはこの理由からなのです。これは、紅茶や炊飯、コーヒーを作るときにちょうどいい硬度の水です。また、ミネラル分を適度に含んでいて、そのまま飲んでもすっきりとした飲み応えがあります。日本人が一番おいしく感じる身近な水です。
写真右から 「B.W(ビーダブ)」(硬度88.4mg/L)は、水分子(クラスター)が小さく、体に浸透しやすいと言われています。「π(パイ)エナジー」(硬度60~70mg/L)は、吸収力に優れ、生体水に近いやさしい水です。「飛騨の水」(硬度85.9mg/L)は、そのまま飲むのはもちろんコーヒーにも最適です。
中硬水
個性的な水がたくさん!
味の種類もたくさんあり、玄人好みの水。
写真右から 「海洋深層水 しんきろう」(300mg/L)は、多彩なミネラル分を含み、少しクセがあります。「トノン」(319mg/L)は、アルプスの大自然から生まれました。「Jana(ヤナ)」(290.75mg/L)は、すっきりとした味わいのクロアチアの水です。
硬度101以上300未満のものを中硬水と言います。軟水と硬水の中間の水で、ミネラルウォーターの個々の味が顕著にわかりやすいのが特徴です。同じ硬度のものでも味が違ったり、水を極めてみたい人など、玄人好みの水です。また、スジ肉を煮込むような洋風料理、野菜の煮物などに使うとシャキッと仕上げてくれる利点もあります。深煎り豆のコーヒーの場合は、中硬水のほうが相性もよく、おすすめです。
写真右から 「海洋深層水 しんきろう」(300mg/L)は、多彩なミネラル分を含み、少しクセがあります。「トノン」(319mg/L)は、アルプスの大自然から生まれました。「Jana(ヤナ)」(290.75mg/L)は、すっきりとした味わいのクロアチアの水です。
硬水
スポーツ後のミネラル補給に。
ダイエットなど健康効果を期待したい水。
写真右から 「クゥォル」(1387mg/L)は、サルフェートと言う成分が入っていて、利尿作用が期待できます。「ボルセック」(1227mg/L)は、硬水とは思えないほどの飲みやすさでとても人気の水。「ラストチカ」(1445mg/L)は、微炭酸で、ミネラル分を豊富に含んでいます。
硬度301以上のものを硬水と言います。カルシウムやマグネシウムなどのミネラル分を豊富に含み、舌に重く、苦さもあります。飲み慣れない人には苦手に感じることも。スポーツの後のミネラル補給や妊産婦のカルシウム補給、ダイエット、便秘解消など、健康のために飲む水と言えます。硬水初心者の方は炭酸入りのものなら、比較的飲みやすいのでおすすめです。残念ながら料理には不向きで、ミネラル豊富だから!と炊飯するときに使うとお米が固く、黄色くなってしまうのでご注意を。
写真右から 「クゥォル」(1387mg/L)は、サルフェートと言う成分が入っていて、利尿作用が期待できます。「ボルセック」(1227mg/L)は、硬水とは思えないほどの飲みやすさでとても人気の水。「ラストチカ」(1445mg/L)は、微炭酸で、ミネラル分を豊富に含んでいます。

商品協力:「ウォーターライフ」

ミネラルウォーターをめぐるヨーロッパと日本の違い
そもそも、ヨーロッパでは水道水が飲めないため、水は買うものという考えです。そして、ミネラルウォーターの基準も違います。ヨーロッパでは殺菌をせず、自然のままの水であり、厳しい基準をクリアした水だけがミネラルウォーターとして認められます。一方、日本のミネラルウォーターは、4つに分類されます。特定の水源から取水された地下水で、ろ過、沈殿、加熱のいずれかの殺菌を施したものを「ナチュラルウォーター」、前述のものの中で特にミネラルが地下で溶け混んだ水を「ナチュラルミネラルウォーター」、複数の地下水を混ぜ合わせるか、人工的にミネラルを添加、微調整したものを「ミネラルウォーター」、食品衛生法に基づく殺菌処理を行ったものの総称を「ボトルドウォーター」と言います。日本では殺菌されていてもミネラルウォーターと言います。
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