もし病気で働けなくなったらローンはどうなる?
住宅ローンの“プランB”を考えよう
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| 2005年11月30日 |
私事で恐縮ですが、わが家には3人の子供がいます。
3人も作っておいて、と笑われそうですが、結婚する前までは、自他共に認める大の「子供嫌い」でした。それがいまでは、自他共に認める「親バカ」という有様ですから、本当に人間の未来なんてわからないものです(笑) 流行りの言い方をすれば、人生なんて“想定の範囲外だらけ”というところでしょうか。
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しかし、いくら想定できないことだらけとはいっても、社会で生活していく上で“必ず備えておかなくてはいけない”事柄もたくさんあります。その最たるものは、病気や事故、火事や地震といった“アクシデント”に対する備えでしょう。
わが家のように小さい子供がいて、かつ住宅ローンも抱えているという家庭なら、一家の大黒柱が万一病気や事故で働けなくなった場合の“収入減”というリスクにも備えておかなければなりません。
しかし、ありがたいことに(?)、世の中にはこうしたリスクに備えるためのさまざまな「保険」が販売されています。
マイホームに関する保険でいえば、災害に備える「火災保険」「地震保険」、住宅ローンを利用している方なら「団体信用生命保険」などが有名なところでしょうか。
「団体信用生命保険」とは、住宅ローンの債務者が返済途中で亡くなったり、高度の障害を負ってしまった場合に、本人に代わって残りのローンを肩代わりしてくれるという保険で、同じ保障内容の保険を一般の保険会社で加入するのに比べて、掛金が安く、非常に“オトク”な保険です。多くの場合、住宅ローンの融資条件に「団体信用生命保険への加入」が入っていたり、あらかじめ金利に団体信用生命保険の保険料が含まれていたりしますので、住宅ローンを利用する方はほぼこの保険に加入すると思っていただいていいでしょう。
しかし、この「団体信用生命保険」も完璧というわけではありません。
例えば、ガンや脳卒中に罹ったが運良く一命は取り留めた、という場合があります。その後また社会復帰できれば問題ないわけですが、多くの場合は長期にわたって治療やリハビリに専念することになり、つまり長期間“働けない”状態になってしまいます。
こうした場合、「団体信用生命保険」は役に立ちません。普通の医療保険でも、月に十何万ものローンはカバーしてくれませんので、あとは「収入保障保険」のような商品に頼るしかありません。
このようにいろいろな状況を想定していくと、いったい幾つの保険に入ればいいの?というぐらい、キリがありません。そもそも、住宅ローンにプラスしてさらに数千円の保険料を負担するのはあまり現実的ではありませんよね。かと言って、病気やケガによる“無収入”のリスクは、無視するにはあまりに大きすぎます。
さあ、困りました。
そんなときに、ひとつの選択肢となりそうなのが、「ガン保障」が付いた住宅ローンです。
「ガン保障付き住宅ローン」とは、債務者が悪性の「ガン」と診断され就業が不可能になった場合、ローン残額と同額の保険金が銀行に支払われ、結果、ローン残債がなくなるというもの。簡単にいえば、“ガン保障特約+団体信用生命保険”が付いた住宅ローンです。5年ほど前に初めて登場してから、いまでは地方銀行を中心に広く取り扱われています。
ちなみに、「ガン保障付き住宅ローン」を利用した場合、通常の住宅ローンに比べていくらの負担増になるのでしょうか。もっとも多いパターンである、店頭金利に「0.2%」を上乗せした形でシミュレーションしてみましょう。
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返済額にして約117万円の差は、医療保険のCM風に言えば「月々3257円」の負担。0.2%上乗せ、と聞くと、けっこうな額を負担するように感じられるかもしれませんが、もともと掛け金の安い団体信用生命保険に特約が付いたわけですから、一般の同保障内容の保険に比べると、やはり“格安”になっています。
最近では、三井住友銀行が初めて(※)ガン以外の疾病(=ガン・脳卒中・急性心筋梗塞)でも100%ローンを弁済してくれる住宅ローン「三大疾病保障付き住宅ローン」の販売をスタートしました。こちらは、ガンだけを保障する場合は店頭金利+0.2%、三大疾病すべてを保障する場合は店頭金利+0.3%という仕組みになっています。
※従来は、ガン以外の疾病の場合に残債を100%保障する商品はありませんでした。
若くて働き盛りの人が「もし自分がガンになったら?」「もし自分が働けなくなったら?」などと想像するのは、なかなか簡単なことではないと思います。しかし、結婚をして、養う家族が増え、住宅ローンという借金を背負えば、「うっかりしていた」では済まされない状況もたくさん出てきてしまうのが現実です。
よく映画の中で窮地に追い込まれた登場人物たちが『Do you have a “Plan B” ?(他の作戦はあるか?)』と交わすシーンがありますが、このセリフは人生にもそのまま当てはまると思っています。窮地に追い込まれたときの選択肢をいかにたくさん準備しておくか。備えすぎて“保険貧乏”になってしまっては逆効果ですが、つねに1つぐらいは“プランB”を用意しておくように心がけたいものですね。
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