“一芸”があれば有利!?
語学力、資格に応じた金利優遇サービス付き住宅ローン |
| 2005年10月31日 |
| 長らく1万1,000円台を行ったり来たりしていた日経平均株価が、8月頃から急角度で上向きはじめ、10月には1万4,000円に届こうかというところまで勢いづいてきました。こうした動向を受けて、ジワジワとですが、各種住宅ローンの金利も上昇を始めています。 |
金利が上がっていると聞くと、これから住宅ローンを借りようと考えている方は不安を抱くかもしれません。しかし、公的ローンの「フラット35」をはじめ、民間金融機関の長期固定金利型ローンはまだまだ低金利をキープしています。また、ちょうど秋口は多くの金融機関が“金利優遇キャンペーン”を打ち出す時期でもあり、低金利の魅力的な商品もたくさん登場しているようです。
今回は、そんな中から見つけた、ちょっと変わった金利優遇サービスが付いた住宅ローンをご紹介しましょう。
個人向け金融サービス会社「GE Money」は、この10月から、自営業、就職・転職者、派遣・契約社員向けの住宅ローンの販売を始めました。この商品には幾つかおもしろい特徴があるのですが、なかでも変わっているのは、TOEIC(トーイック)で所定のスコアを取得しているか、所定のIT系資格を保有していれば、基準金利からさらに金利を優遇するという サービスです。
TOEIC(Test of English for International Communication)とは、英語によるコミュニケーション能力を測る世界共通テストのことで、日本でも毎年100万人以上の方が受検しています。このテストで得た結果は「TOEICスコア」と呼ばれ、実際に企業などで英語能力を判断する拠り所として活用されています。GE Money社の住宅ローンが行なっているサービスは、この「TOEICスコア」で所定の点数を取っていればローンの金利を優遇(最大0.2%)しますよ、というものです。
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ちなみに、TOEICスコアで900点以上というレベルは、日常会話はもちろんビジネス英会話も余裕でこなせる、というレベル。私はTOIECは受けたことがないのですが、独りでなんとか旅行ができるぐらいの英会話ができます。でも、そのぐらいの英語力だと、TOIECでは400点ぐらいしか取れないそうです……。
もう1つの、IT系資格に応じた金利優遇サービスというのは、「システム監査技術者」「テクニカルエンジニア」「ソフトウェア開発技術者」といった、IT系の資格を保有していれば、金利を優遇するというもの。ITエンジニア専用の住宅ローン商品は以前からありますが、こちらはもう少し手軽に“金利優遇”という形で特典が受けられる商品です。とはいえ、TOEICスコア900点以上の英語力もそうですが、これらのIT系資格も一朝一夕で身に付けられるものではありませんので、「ローンのためにちょっと勉強して取ってみようかな」といかないのが残念なところです。
一般的に、住宅ローンの審査基準は、過去の勤務歴や年収、有形資産といった、いわば“実体”のあるものに重点が置かれます。GE Money社の住宅ローンは、資格の有無を審査基準としているわけではありませんが、語学力や資格のような“形のないもの”を返済能力の1つとして認めたという点で、非常に画期的と言えるのではないでしょうか。
最近になってようやく日本でも「著作権」や「商標権」のような、実体のない(知的)財産に対する評価を見直す動きが出てきていますが、個人が持つスキルやキャラクターがさまざまな形で価値を生むようになってくれば、GE Money社の住宅ローンのようなユニークな商品ももっと増えてくることでしょう。大学の“一芸入試”のように、スポーツで優秀な成績を収めていたり、強力な“自己推薦”ができる人が金利優遇を受けられる、なんて時代も訪れるかもしれませんね。
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