ライフスタイル・ナビゲート>> あかりで変わる住み心地(2004年09月号)
2004.09.30
ライフスタイル・ナビゲート
vol.6 あかりで変わる住み心地
さまざまな照明器具や照明グッズが登場しています。どんなに素敵な家具や絵画をそろえても、それらを照らしてくれるあかりそのものも美しくなければ、せっかくのインテリアも映えません。また、あかりによって室内の開放感が増したり、食卓も華やかに演出されるのです。そこで「照明=あかり」の持つ秘密を探りましょう。


こんなに違う、白熱灯と蛍光灯のあかり

 同じレストランの、同じメニューでも、お昼に出されるものとディナーで出されるものとでは、心なしかディナーの時の方が多そうに見えたり、また、お昼よりもゆったりといただくことができたりします。実はこれ、単に気分や時間帯の違いだけの問題ではないのです。実は「照明」にもある秘密が隠されているのです。
 夜は、ゆったりと時間をかけて、お料理を味わえる雰囲気にするため、主にあかりは白熱灯が使われています。反対に、決められた時間内で済ませることの多いランチでは、同じお店でも蛍光灯を中心とした、白っぽいあかりが使われている場合が多いようです。また、白熱灯は自然光に近く赤い光がメインになっているため、全体的に艶や光沢を引き出します。特に赤色が強調されるので、お肉料理に向いていると言えます。一方、蛍光灯は均一にモノを照らすので、昼光色や昼白色ではサラダなどがよりみずみずしく見えます。
(最近では、蛍光灯も、色をより鮮やかに再現できる高演色(3波長型)タイプが普及しています。また、赤味かかった光や青味の強い色などを選ぶこともできるようです。)
このように、同じ照明でもモノの見え方や雰囲気が違ってきますので、それぞれの場所や時間などに応じて白熱灯と蛍光灯を使い分けるのもよいでしょう。

また、一般的に、白熱灯のあかりは安定感をもたらし、昼光色や昼白色の蛍光灯は活動的な気分を与えるため、オフィスや学校での使用が適していると言われています。そこで、家族が顔をあわせるダイニングやリビングは、白熱灯の照明で家族が長居できる場所にしたいものです。また洗面所のあかりも要チェックです。蛍光灯だけでなく白熱灯も加えてみましょう。白熱電球のクリップライトを取りつけるだけでよいのです。自分ではくすんで見えた肌色も実際の色に近い状態で反映されます。また、見落としがちな廊下や玄関などの照明ですが、よくある天井埋め込み型のダウンライトだけでは、顔に陰ができ、お客様への第一印象はあまりよくありません。そこで顔色を明るくする白熱灯のスタンド型照明を加えると、顔の陰も消え、とても晴れやかな表情でお客様を迎えることができます。
やさしいあかりの寝室
1)やさしいあかりの寝室
安らぐための寝室には、やはり白熱灯のやさしいあかりが似合います。ろうそくの赤い光に近いため、スムーズに睡眠へと誘ってくれます。
写真提供:松涛Apartment(売主:丸紅株式会社、NTT都市開発株式会社)
照明で演出されたダイニングルーム

2)照明で演出されたダイニングルーム
照明の力によって、お料理もおいしそうに見えます。また家族の顔も明るく照らし出されます。ダイニングルームは、あかりに最も気を付けたい場所ですね。
写真提供:松涛Apartment(売主:丸紅株式会社、NTT都市開発株式会社)


間接照明のやわらかな光
3)間接照明のやわらかな光
2ヶ所の照明のうち、1ヶ所を鉢植えで隠し、見せない間接照明を取り入れています。落ち着きだけでなく、広がりある空間を演出できます。
写真提供:センシア山手大塚(売主:東武不動産株式会社)
読書には目にやさしい照明を
4)読書には目にやさしい照明を
光々と照らされたあかりのもとでは、目も疲れてしまいます。このようにやさしく、そして美しいあかりのもとならば、読書もさらに楽しめそうです。
写真提供:ヤマギワ株式会社
照明のマジック、間接照明
 ところで最近「間接照明」という言葉をよく聞きます。簡単にいうと、ライトなどの光源からの光を直接モノにあてるのでなく、いったん天井や壁などに反射させ、その間接光を利用した照明です。この間接照明は、人の目にやさしいだけでなく、インテリアも美しく見せるので、取り入れない手はありません。たとえば、縦に伸びた形のフロアスタンドをリビングに置くと、壁やカーテンなどを間接的に照らすので、やわらかな光が生まれます。フロアスタンドの中には、天井を照らすためのアッパーライトや床に転がすタイプのものなど、その種類も多種多様。壁面との距離はもちろん、照射面が何になるかによってあかりも様々に変化するのです。なかなか奥の深いものでもあり、間接照明をわが家に取り入れたい場合は、一度照明の専門家に相談してみるのもよいですね。
 また、最近の新築マンションでは「見せない」間接照明にも力を入れています。ランプをインテリアの一部として見せるのではなく、ランプそのものが見えないような建築設計を施し、間接照明のきれいなグラデーションのあかりだけが目に映るように設計されているのです。一度モデルルームでチェックするのもいいかもしれません。
 蛍光灯の明るさに慣れてしまうと、白熱灯のあかりや間接照明のやさしい光を、最初は何だか薄暗いと感じるかもしれません。しかし、そのやさしい光が家族の顔を明るく照らし、長居できる雰囲気を演出してくれるのですから、一度、試してみてはいかがでしょうか?


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和室には和室用の照明を 和を感じる陶器の照明 和室にも洋室にもピッタリはまる照明

5)和室には和室用の照明を
和室には吊り下げる照明よりも、このように畳の上において違和感のない照明がおすすめです。和紙によるぬくもりが伝わってきます。
写真提供:アウトレットショップ しがらき

6)和を感じる陶器の照明
このような信楽焼きの照明など、和の陶器が生むやすらぎは独特のもの。和室だけでなく、坪庭などに置いてもよいかもしれません。
写真提供:アウトレットショップ しがらき

7)和室にも洋室にもピッタリはまる照明
一般的に和室用と洋室用とタイプの別れる照明器具ですが、このようにどちらにも似合う照明は貴重です。縦に伸びた照明は玄関などにも合います。
写真提供:ヤマギワ株式会社
マイナスイオンを発生するランプ あかりの強さを軽減するブロックランプ やさしいあかりのペーパーライト

8)マイナスイオンを発生するランプ
あかりを灯すとマイナスイオンを発生するソルトクリスタルランプ。プラスイオンを発生するパソコン周りなどに最適です。
写真提供:サンシナジー有限会社「ソルトクリスタルランプ」

9)あかりの強さを軽減するブロックランプ
透明のブロックでランプを覆うことによって、強すぎるあかりを調整できます。壁付けホルダーを外せば床の上などにも置けます。
写真提供:Style RICH

10)やさしいあかりのペーパーライト
廊下や寝室には、このようなやさしいあかりのペーパーライトが最適です。美しいあかりを出すために桑の紙が使用されています。
写真提供:Style RICH
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