ライフスタイル・ナビゲート>> 最新・防犯住宅事情(2004年07月号)
2004.07.22
ライフスタイル・ナビゲート
vol.4 最新・防犯住宅事情
最近は住まいを選ぶときに、“防犯”を意識する人が増えているそうです。かつては敬遠されていた大通り沿いの住まいでも、「外部からの見通しがいいから」という理由で選ぶ人もいるとか。空き巣被害の増加を受け、防犯グッズもさまざまなものが登場してきました。手軽に、しかし徹底的に空き巣をやっつける方法を探ってみましょう。


ますます狡猾になる空き巣の手口

家とは家族が安心して帰り着く“港”のような場所。しかしそんな安らげるはずのわが家が狙われているとしたら?
年々増加の一途をたどる空き巣被害ですが、警視庁「都内の犯罪概況(平成15年中)」によると、昨年全国で発生した侵入盗は約33万件。5年前より約10万件も増えています。そのうち6割近くがオフィス街ではなく生活の基盤である住宅街で発生しています。これら侵入盗の発生時間には一定の傾向があります。過去の統計を見ると、家を留守にしがちな午後2時から午後4時の間がもっとも多く、次は通勤・通学やゴミ出し、買い物など、主婦にとってもっとも慌ただしい午前8時から12時までの間の発生率が高くなっています。また、最近の空き巣はネクタイにスーツ姿という会社員風のいでたちで犯行に及ぶことが多いため、なかなか目につきにくいのも事実。ますます狡猾になる彼に対して、どのような住まいの対抗策があるのでしょうか?

マンションでも窓の防犯が大切

平成15年度の警視庁「空き巣ねらい防犯対策」のデータを見ると、マンションなどの共同住宅の場合も、ガラス破りが24.9%、サムターン回しが20.9%となっています。ついついマンションなどの場合は、狙われるのは1階、2階の低層階と思いがちですが、じつは6階以上の部屋への侵入は14.8%と、1階(35.2%)、2階(23.2%)についで多いのです。そこで防犯合わせ複層ガラスにしたり、あるいは防犯シートを利用することをおすすめ。空き巣は住宅への侵入に5分以上かかりそうであれば約7割が犯行をあきらめるというデータがあります。そこで、できるだけ時間かせぎとなる対策を施すのです。また最近の新築マンションでは、個人特有の体の特徴を利用したバイオメトリクス認証なるものも登場してきました。指紋や虹彩を利用して解錠するため、ピッキングの心配もありません。また知らないところで鍵のスペアが作られている不安もないのです。指紋認証など手軽に後付けできる機種も登場してきました。一度、試してみては?
SECOMあんしんガラス

1)SECOMあんしんガラス
強じんな特殊フィルムで衝撃物を貫通させにくくするだけでなく、ガラスの破壊を瞬時にセンターに報告
写真提供:セコムホームセキュリティ
凹凸ガラス用防犯シート

2)凹凸ガラス用防犯シート
凸凹のガラスにも貼れる防犯フィルムも登場。高度な粘着強度を誇り、5分間で侵入をあきらめる空き巣の心理を突いたお手軽な防犯グッズ
写真提供:有限会社サイバーレップス
指紋認証ドアシステム−Door Lock VIRDI-200N

3)指紋認証ドアシステム−Door Lock VIRDI-200N
指紋を利用して解錠するために、鍵やパスワードの紛失という危惧もなくなります。また暗い場所や狭い空間でも利用可能
写真提供:Knet株式会社

入退室管理システムBM‐ET300Series

4)入退室管理システムBM‐ET300Series
双子でもまったく違う特徴のアイリス(虹彩)を利用するバイオメトリクス認証がマンションにも登場
写真提供:パナソニック 松下電器産業株式会社
センサーライト

5)センサーライト
空き巣がもっとも恐れているのは、犯行の発覚。強力な光によって空き巣を威嚇し、犯行を防ぎます
写真提供:セコムホームセキュリティ
スペースガード

6)スペースガード
急激な空気圧の変化や衝撃を感知し大音量の警告音を鳴らします。窓ガラスやドアなどへ簡単に取り付けが可能
写真提供:有限会社日本テクノス社『防犯倶楽部』
総合的な防犯対策を考えたい一戸建て
開口部が多いぶん狙われやすい一戸建て。まずは1つのドアに2つの鍵をつけること。これはマンション・一戸建て問わず防犯の基本です。また、死角となりそうな場所には、人感センサー付きのフラッシュライトや防犯ブザーも威力を発揮します。最近の一戸建て住宅などでは、いざというときに逃げ込むパニックルームを設置したものも登場してきました。日頃はお茶室や子供の遊び部屋として利用し、いざとなれば、侵入者から身を守り戸外へ通報する避難場所ともなるのです。ホームセキュリティへの加入も増えています。いざというときに駆け付けてくれる誰かがいることは、非常に心強いもの。ホームセキュリティの場合、空き巣などの防犯に有効なのはいうまでもありませんが、高齢化社会が進むなか、住人の転倒や急な病気などの場合にも、たいへん便利に役立ってくれます。
日頃からの注意がものをいう
たくさんの防犯グッズや最新のホームセキュリティなど、各家庭の状況によりさまざまな防犯装備を選択できる時代になりました。しかし「無戸締り」(マンションでは約13%、一戸建てでは約18%が無戸締りによる侵入)という“不注意”を突かれて侵入されるケースもまだまだ多いのです。家族が安心して暮らせる住まいにするために、もう一度わが家を見回し、簡単にできる防犯対策から施してみてはいかがでしょうか?


暮らしを楽しくするヒントがたくさんあります!
“防犯”というと、ついつい固くてものものしい物を想像しがちですが、じつは家族が自然に楽しみながら防犯対策となっているものもあるんですよ。明日からでも使えそうな、ちょっぴりユニークな防犯対策を紹介します。
セキュリフェースインターホン セサモ・テンキーロック Gロック

7)セキュリフェースインターホン
顔検知機能搭載でヘルメットなどによるカモフラージュにも効果を発揮。外出中に自宅を訪問した人の画像も記録
写真提供:セコムホームセキュリティ

8)セサモ・テンキーロック
暗証番号を押すだけで鍵は必要ありません。テンキーの配列も変わるために印字のかすれなどによる番号の推測も阻止できます
写真提供:セコムホームセキュリティ

9)Gロック
強力な磁石で取り付けるため、工事の必要がありません。大切な物を収納している倉庫などにも利用可。もちろん引越先にも持っていけます
写真提供:ロックセキュリティサービス事業協力会 A.L.S(オール・ライフ・サポート)
砂利音のでる庭 棒deガード 愛犬も防犯のお手伝い

10)砂利音のでる庭
踏むたびにザクッザクッと砂利音の鳴る庭ならば、侵入者もうかつには近寄れません
写真提供:株式会社揖斐川庭石センター

11)棒deガード
キッチンやトイレのジャロジー窓には、簡単に取り付けられるこんな商品が。侵入のために棒を倒すと、アラームが鳴ります
写真提供:e.防犯.com(いーぼうはん・ドットコム)

12)愛犬も防犯のお手伝い
なんと飼犬がいることによって空き巣が犯行をあきらめたケースは、じつに67%。家族を癒すだけでなく防犯にも立派に貢献しているのです
写真提供:ペット大好き!(株式会社ペットオフィス)
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