知っておきたい
一戸建て購入のキホン

最新動向
2017.08.28

快適な住まいを実現!いまどきの一戸建て設備をチェック

一戸建ての設備は、快適な住まいを実現するために年々進化しています。そんな住宅設備の中で、いま注目されているものをいくつかご紹介します。

宅配問題で注目が集まる「一戸建て用宅配ボックス」

ネット通販で急増する宅配荷物やその再配達をめぐる「宅配問題」は、さまざまな面で影響を及ぼしています。そこでいま注目を集めているのが一戸建て用宅配ボックスです。

不在のときでも荷物を受け取ることができる宅配ボックスは、マンションに比べて一戸建てでは普及が遅れていましたが、ここ数年でさまざまな商品が発売され、選択の幅もぐんと広がりました。

標準タイプ、スリムタイプ、コンパクトタイプなど大きさによる違いのほか、門や塀、外壁などに埋め込むタイプ、壁掛けタイプ、専用スタンドに設置するタイプ、据置タイプ、郵便受け一体化タイプなど設置方法もさまざま。ダイヤル錠などによる「機械式」(電池内蔵の場合を含む)、外部電源を利用する「電気制御式」といった機能面でも選択肢が増えています。

一戸建て用宅配ボックスがあれば、配達予定時間に合わせて外出を控えたり、夜間の再配達などに気を使ったりする必要はありません。配達ドライバーと顔を合わせなくても荷物を受け取ることができるので、プライバシーが気になるときも安心です。ただし、生鮮食料品などは宅配ボックスで受け取ることができません。

購入する一戸建てに初めから設置されているケースも増えつつありますが、入居後に設置する場合には、必要な大きさや使い勝手をよく見極めて選ぶようにしましょう。

一戸建ての収納設備も進化

一戸建てには小屋裏(屋根裏)収納が設けられている場合が少なくありません。これは、高さが1.4メートル以内、下階の面積の2分の1以内(2000年の建築基準法改正以前は延床面積の8分の1以内)であれば、小屋裏収納が容積率に算入されないためです。

以前は固定階段が認められず、使うたびに天井部分から可動式のはしごを引き下ろすタイプの小屋裏収納(グルニエ)が主流でしたが、これには危険性が伴います。重い荷物を持ったまま不安定なはしごを上り下りするのが難しい場合も少なくありません。そのため近年は、一部の自治体で固定階段を認めるようになってきました。

「固定階段付きサービス収納」などの設備を備えた一戸建てでは、従来よりも使い勝手は大幅に向上しているでしょう。単なる収納にとどまらない使い方も考えられそうです。

また、玄関脇の「シューズクローク(土間収納)」や、歩いて入ることのできる「ウォークインクローゼット(WIC)」、棚の位置などを自在に変えられる「カスタム収納」など、一戸建ての収納も大きく変わってきました。物件見学の際には「収納」に注目してみるのも良いでしょう。

住宅の省エネ、創エネ設備も多彩に

これからの住宅にとって省エネは大きな課題であり、国はZEH(ゼッチ)の普及に努めています。ZEHとは「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス」のことで、太陽光発電などによって創るエネルギーが消費エネルギーを上回り、差し引きがゼロ以下になる住宅を指します。そのため、発電設備、蓄電設備、節電設備などを採用する住宅も次第に増えてきました。

発電設備としては太陽光発電システムを取り入れる住宅が多いものの、エネファーム(家庭用燃料電池)も徐々に増えつつあります。エネファームは都市ガスなどから取り出した水素と空気中の酸素を反応させて発電する仕組みで、その際に発生する熱を給湯に利用するなど、エネルギーを有効活用できる特長があります。電気料金を削減できる、発電する際に二酸化炭素を排出しないなどのメリットも挙げられます。エネファームと太陽光発電で「W発電」する住宅もあります。

エネファーム

太陽光発電システム

太陽光発電システムの場合には発電できる時間帯が日中に限られます。そこで、電気を貯めておくための設備が家庭用蓄電池です。貯めた電気を夜間に利用するほか、余った電力を効率良く「売電」することができます。災害などが起きたときには非常用電源として活用できることも、安心につながるでしょう。

また、大気中の熱を取り込んで自然冷媒の作用によってお湯を沸かす、エコキュート(ヒートポンプ給湯機)も給湯時の省エネや二酸化炭素の排出削減に役立ちます。

エコキュート

そして、これらのエネルギーを管理して省エネ、節電に役立てるための設備がHEMS(Home Energy Management System=ヘムス)です。家庭内で使われる電気機器を有線や無線でつないだ「スマートハウス」の中心機器として、電気の使用状況をリアルタイムでモニターなどに表示(見える化)したり、各機器を自動制御したりすることができます。

太陽光発電システムや家庭用蓄電池などの状況をチェックするほか、エアコンや照明などをスマートフォンでコントロールすることも可能。

これからの社会で住宅設備の「IoT(Internet of Things=モノのインターネット)化」が進めば、HEMSの役割がさらに広がるかもしれません。

また、今後は電気自動車の急速な普及が見込まれています。一戸建ての設備としてあらかじめ「電気自動車用コンセント」が備えられていると、電気自動車に乗り換る際もスムーズです。

HEMSのイメージ

もはや必須アイテム!?防犯面で安心な「カメラ付きインターホン」

来客があったとき、相手の顔を確認してから玄関ドアを開けることのできるカメラ付きインターホンは、空き巣防止にも役立つ住宅設備です。

防犯に関する民間の研究では、およそ半数の空き巣が事前にインターホンを鳴らして居住者の留守を確認しているようですが、カメラが付いていれば「空き巣が敬遠する」効果も十分に考えられそうです。

ただし、古いカメラ付きインターホンは映る範囲が狭いため、空き巣が身を隠すスペースも生まれがち。最近の新しいものなら左右だけでなく、上下にも広く映る広角タイプも増えているため、防犯性を高めるためには映る範囲をよく確認して選ぶようにしましょう。

キッチンの収納に無駄なスペースが生じにくい「昇降式吊り戸棚」

吊り戸棚には、大きく分けて電動式のものと手動式のものがあります。必要に応じて吊り戸棚を目線の高さに下げることができ、中にしまってあるものをきちんと確認しながら取り出すことができるため、出し入れをするときに無理に背伸びをして、体を痛めることもないでしょう。マンションではオプションとして付いていることが多い吊り戸棚ですが、あると便利な設備のひとつです。

また、システムキッチンの作業台下のスペース全体がさまざまなサイズの可動式引き出し収納になっていると使い勝手が良く、日常の作業も楽になります。


ここでご紹介したもの以外でも、浴室暖房乾燥機、床暖房、外壁など、一戸建てのさまざまな設備が進化を続けています。自分たち家族の特性や生活スタイルに合わせて必要なもの、使い勝手の良いものを選び、毎日の暮らしを快適にしましょう。

執筆者:平野 雅之(ひらの まさゆき)
宅地建物取引士、公認不動産コンサルティングマスター
不動産コンサルタント会社「リックスブレイン」代表
東京・神奈川を中心に20年以上にわたり不動産売買取引の仲介業務に従事。豊富な実務経験をもとに、実践的なアドバイスなどを一般消費者向けに提供している。総合情報サイトAll Aboutで「不動産売買」のガイドを務めるほか、数多くのメディアでの情報発信やセミナーなども行っている。

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