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2009.9.8:Vol.211

「高齢化社会」をイメージする参考として

少子高齢化の進行するなかで、世帯構造も変化していて、全体的に単独世帯が増加していきます。
その分、人口減少時代にあっても、世帯数のピークは2015年になると推定されています。
2005年と2030年の比較では特に50-70歳の層での一般世帯に占める単独世帯割合が顕著に増加するとの予測もあります。 これからの社会をイメージする意味で高齢化及び高齢世帯についてピックアップしてみます。

  • 65歳以上の高齢者が世帯主である高齢世帯は2005年現在1355万世帯で、一般世帯4906万世帯の27.6%を占めています。社会保障人口問題研究所の推定では、今後も高齢世帯は増加の一途をたどり、2030年には高齢世帯は1903万世帯となって25年間で約1.4倍にまで達し、2015年にピークを迎えて減少をはじめている一般世帯4880万世帯の39.0%を占めると予測されています。その内、世帯の類型別にみると「単独世帯」が増加しつづけて、高齢世帯の約38%を占めるようになります。
  • この高齢単独世帯を男女別にみると、2005年では男性は105万人、女性は281万人と、圧倒的に女性の割合が高くなっています。 しかし、2030年には、男性278万人、女性は438万人と男性単身の高齢者世帯が急増すると見込まれています。
    単独高齢世帯の増加の理由としては、未婚率や離婚率の上昇と配偶者との死別後も子供と同居しない高齢者の増加が挙げられています。
図1:高齢世帯数(家族類型別)及び一般世帯総数の推移(出典:高齢社会白書)
  • 2005年の調査では特別養護老人ホームなどの介護サービス付施設への入所者は高齢者全体の3.5%となっていて、大多数の高齢者は住宅で生活しています。高齢者の住宅の形態としては、住宅土地統計調査によると、「高齢者の居る世帯」全体では約8割が一戸建に居住しているが、「高齢単身世帯」では共同住宅の居住が1/3を超えています。また高齢者の居る世帯では83%強が持ち家なのに対し、高齢単身世帯の持ち家率は65%と低くなっています。
表1:高齢単身世帯の住宅の形態
世帯の種類 建て方の種別 所有形態
一戸建 共同住宅 持ち家 借家
高齢単身世帯 59.9% 34.9% 64.9% 34.1%
高齢者の居る世帯 79.1% 17.8% 83.4% 16.0%
出典:総務省・住宅土地統計調査
  • わが国の65歳以上の高齢者人口は、1950年には5%にも満たなかったのですが、2005年に20%を、2008年には22%を超え、同時に75歳以上の人口割合が10%を超えている「本格的な高齢化社会」となっています。
    右のグラフは高齢化率の予測グラフです。全国平均では2030年には約32%になると予想されていますが、東京都では28%と、全国数字に比べて13年ほど遅いペースで上昇すると予想されています。しかし埼玉・千葉では2005年には東京都より低い高齢化率だったものの2030年には全国平均に近づくと予測されています。
図2:高齢化率の予測(全国平均と首都圏)
「国立社会保障・人口問題研究所」のデータを元に当社で作成したグラフです。
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