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社会動向の話題

2012/09/18Vol.262社会動向

高齢化の状況(平成24年版高齢社会白書から「その1」)

内閣府から「高齢社会白書」が公表されています。超高齢化社会の到来と言われていますが、高齢化率が世界トップになったのは21世紀になってからのことです。しかし、これからの我が国は世界でどの国も経験したことのない高齢社会を迎えようとしています。平均寿命も2060年には男性84歳、女性90歳を超えるとされています。実は高齢者人口は、2042年をピークに減少に向かうとされています。しかし人口全体が減少するため高齢化率は上昇する一方なのです。

 

平成24年版高齢社会白書によると、平成23年10月1日現在の65歳以上の高齢者人口は過去最高の2975万人(前年2925万人)高齢化率は23.3%(前年23.0%)となっており、4.3人に1人が高齢者です。内訳は、

・「65~74歳人口(前期高齢者)」1504万人(11.8%)

・「75歳以上人口(後期高齢者)」1471万人(11.5%)

となっています。今後総人口が減少するなかで、高齢化率は上昇を続け、概ね50年後の2060年には、高齢化率は39.9%に達し、2.5人に1人が65歳以上と推計され、75歳以上人口でみると3.7人に1人となります。高齢化率の2060年推計値は前回の平成18年推計では41.2%でしたが今回39.9%とやや高齢化率は減少すると予測しています。

 

65歳以上の高齢者のいる世帯は増え続けていて、2010年現在、高齢者のいる世帯数は2071万世帯であり、全世帯4864万世帯の42.6%を占めています。(図2)

その内訳として、従来の家族形態である、三世代世帯は減少傾向である一方、単独世帯や夫婦のみ世帯、親と未婚の子のみ世帯は増加傾向にあり、2010年現在、単独世帯と夫婦のみ世帯を合わせると54.1%を占め半数を超える割合となっています。

 

その高齢者の経済状況についての調査が掲載されています。65歳以上の高齢者世帯人員一人当たり年間所得は198万円と全世帯平均207万円との間に大きな差はありません。世帯主が65歳以上世帯の平均貯蓄額は2257万円で全世帯平均の1664万円の1.4倍、世帯一人当たりの支出水準も年間で129万円と全世帯平均の120万円を上回っていて、「優先的にお金を使いたいと考えているもの」のベスト4には住宅の新築や増改築が入っています(図3)。

内閣府の60歳以上の高齢者の暮らしむきの調査では「心配ない」と感じている人の割合は全体で71%あり、年齢階級別で80歳以上の人では80%が「暮らし向きは心配ない」と答えています。今の高齢者の懐事情は悪くないと言えそうです。

※資料はすべて高齢社会白書から抜粋し加工した

(担当:池田 徹)

企画・編集:野村不動産アーバンネット株式会社 営業推進部 情報戦略課

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